-8- 二年生

2-B教室では、生徒たちがわいわい騒いでいる。賑やかなクラスになりそうだ。

担任の石黒芽衣先生35歳が、

「君たちを今日から一年間受け持つ、石黒芽衣です。今日から君たちは高二になります。勉強も部活も、思いっきり楽しんで青春しちゃってください!」

と怒鳴るような大声で言った。

「えーい。」

と、生徒達。

その拍子にチャイムが鳴り、生徒達は立ち上がった。

「帰ろ、帰ろう」

「石黒のテンションおかしいよな」

紗良が木村に手を振っている。

「木村くん、一緒に帰ろ」

木村は、うなずき、机周りを片付ける。

紗良が、遠慮がちに木村に言った。

「もし良かったらなんだけど、今度一緒に遊園地行かない?高二の思い出作りしたくて」

木村は、うなずく。

「やったー!私、遊園地大好きなんだ!」

「いつ行く?」

と、木村。

「じゃあ、今度の日曜日!」

「わかった。LINE教えて。連絡ついた方がいいと思うから」

「うん!」

と、紗良。

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