❤復習と集大成

 アンドロイドのレンタルは明日で終わりです。夕方業者が回収に来るので、それまでの間に復習をしようと夫が提案してきました。


 初めての3Pを経験してからというもの、私も夫も彼女がいることで新しいプレイに色々とチャレンジしています。

 ふふ、ひと月前の自分のこういう姿を見せてあげたいです。

 貴女もこんな風に変われるのよ、と。


「もう、これ以上ヤルと……」


 服を脱いでから二十分しか経っていませんが、何回絶頂点を感じたことか。交わる前から何度も達するほど感じやすい体質になってしまいました。

 夫もさすがに連日複数回をこなせませんから時間的にもちょうど良い感じでここ数日が過ぎていたのですが、彼女が明日からいないと思うとお互い燃えます。


「まだまだ、梨奈とのお楽しみはこれからだから」


 明日は休日なので、無制限で楽しめますけど、私のカラダが──ッ、また波がやって来ます。

 攻められるだけでは悔しいですし、こちらの身体が持ちません。アンドロイドとアイコンタクトで二人で攻めに回ります。


「おっ、おおお、おっ」 


 彼女の力は大変強く、巨大な胸で夫の顔を押さえ込んでいます。


「ふがっ、息が……って、あ、ああ」


 その間に私が、ウフフフフ。



 結局明け方近くまで楽しみました。

 今、夫は大の字で寝ています。もう何一つ反応できなくなるまで搾り取りましたからこれで彼も大満足でしょう。



「奥様、今日のスコアは百点です。この調子で夫婦生活をお楽しみ下さい」


 彼女がとても嬉しそうな顔をして話しかけてきてくれます。


「夫婦の性生活に恥じらいは禁物です。節度は必要ですが、お互いがやりたいことをきちんと伝え、時には多少の抵抗があっても求めに応じれみれば新しい世界が見えてくることが多々あります」


 そうよね、後ろから攻められるのが嬉しいなんて考えられなかったものね。


「奥様もこれからもっともっと攻めのセックスをお楽しみ下さい」

「ありがとう。貴女のお蔭で素直にそう思えるわ」



 夫が起きてきました。


「ふう、梨奈、昨日はありがとう」


 お礼を言われるなんて、どういうことでしょう。


「今までで一番興奮したし、一番回数ができた。アンドロイドがいたとは言え、君が楽しんでいる様子が嬉しかったから俺も頑張れたんだ……とは言え、今は全然反応できそうに無いけどね」


 だらりと垂れ下がったそれは、激戦を物語るように完全な無反応です。


「嬉しいよ。お互いこんなに変われたんだから」


 前言撤回、口づけをしたらちゃんと反応するじゃないですか。彼の下半身も順調に“開発”されているのかも知れません。


「恐縮ですが、お時間です」


 アンドロイドに言われ時計を見れば、業者が回収に来るまで一時間もありません。

 大急ぎで彼女を拭き、箱に収めるのとほぼ同時に玄関のチャイムが鳴りました。

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