32話 風の精霊(2)
ねねねたちは打倒花崎みりり、と魔法模擬戦の特訓を行っていた。
「いくよー」
白レオタードにパレオという水着のようなコスチューム姿のアルトが宙に無数の水の玉を作り出す。みりりのかまいたちに水球を見立てて、迫る水球をかわしながら攻撃を仕掛けるという練習だ。
「ふっ、ふっ! ふぅっ! あうっ!」
水の球を避けてあと一歩でアルトに攻撃が届くというところで、いつの間にか目の前に現れた水の球体にぶつかり、ねねねは頭からバケツをかぶったようにずぶ濡れになってしまった。
「うぇぇ、びしょぬれー」
「ねねねちゃん、大丈夫? なかなか上手くいかないね」
「うん、大丈夫。大丈夫なんだけど、やっぱり花崎先輩は手ごわそうだね」
「濡れた服の水分、取るね?」
アルトは心配そうな顔でねねねの体についた水を魔法で浮かせていく。
「やっぱりアルトちゃんの魔法凄いなぁ。服についた水まで操れちゃうんだもんね」
「こ、攻撃力がないのが残念なんだけどね。六香先輩みたいに大洪水とかもできないし」
アルトははにかみながら、ねねねの濡れた髪とコスチュームからついた水分を集めていく。集め終わると水球になったそれを地面に落とした。
(花崎先輩のバトルスタイルは距離を取ってのかまいたちによる攻撃。攻略するには、かわしながら接近戦に持ち込んで、竜巻を発生させないように攻撃する)
想像するのは簡単だが、攻略するのは至難の業だった。
「うーん。行き詰っちゃったな。一回この練習は止めて、穴を掘る練習をしてもいい?」
「あ、じゃあ何秒かかるか計るね」
ねねねは真菰が新しく作ってくれたステッキのバージョン、ドリルを構える。ステッキの先端に大きなドリルのようになっており、魔力を流すとそれが回転する仕組みになっている。
「いくよー? よーい、どん!」
アルトの合図でねねねはドリルを回転させ、地面に穴を掘っていく。
ババババッ、と土がえぐれ、あっという間に地面がくぼんでいった。
「十秒……十五秒……」
「出来た!」
空いた穴に体ごと飛び込み、かまいたちを避ける練習を完了させた。
「凄い! 新記録だよ! 十七秒だって!」
アルトは興奮して飛び上がる。
ねねねが穴の中から見上げると、アルトのパレオの下からレオタードの下部が見えた。程よく肉付きのある太ももと競泳水着のように食い込んだレオタードの下半身がはっきりと見えてしまい、ねねねは思わず頬を赤くしてしまう。
「……やっぱり、魔法少女のコスチュームって恥ずかしいね」
「っ! ……見えてた?」
「うん……。私もバトルしてる時は見えてるのかな?」
「た、たまにね……」
「そっか……。たまに、かぁ……」
ねねねが頬を染めながら穴の中から出てくると、アルトは何を思い出したのかそれ以上に顔を真っ赤にして頬を押さえていた。
「と、とにかく、あとは隙をついて接近する時の練習だね!」
「か、かまいたちが発生した後だとどうしても辛いかな。出す前に接近できれば良いんだけど」
「うーん。すずめ先輩みたいな銃のステッキは作れないかな?」
「あれは本体も弾も高額だし、作るのにも凄く費用がかかるって真菰ちゃんが言ってたよ」
「そっかぁ……。うーん、他にはパッとは思いつかないな……。今日はここまでにしておこうっか? またアイディアを考えてみるよ」
「そうだね。私も思いついたことがあったら伝えるね」
そう話して魔法模擬戦をドローで終わらせ、バトルステージから出たのだった。
数日後の昼休み、ねねねたちが昼食を終えてくつろいでいると、先日話した食堂のおばさんが側に寄ってきた。
「ねぇ、アンタ? ねねねちゃんって言ったっけ?」
「え? あ、食堂のおばちゃん。どうかしたんですか?」
「先日はありがとね。ねねねちゃんのアイディア、採用されることになったわ。あの『しまえるクン』のお陰で重くて臭いのある物を持たずに済むことになったよ!」
「本当ですか!? それは良かったです!」
ねねねはそれを聞いて自分のことのように喜んだ。
「それでね。良かったらこれ、食べて? 今度の新作スイーツ」
食堂のおばさんはねねねたちの前に紫と白のコンストラストが映えるラズベリータルトを出してくれた。
「うわぁ、美味しそうー! いいんですか?」
お皿の上に三つあったので、一つずつ食べられそうだ。
「あら? いい匂いね。何それ、美味しそうじゃない。私にも一つ頂戴」
突然ねねねたちのテーブルに割り込んできたのはみりりだった。風のようにすっと現れてタルトに手を伸ばし、それを一口食べてしまう。
「あ、あ、あ……」
ねねねたちは唖然として、開いた口が塞がらなかった。
「何? 言いたいことがあるならハッキリ言って」
みりりは手に持ったタルトをもう一口食べてから、ひょうひょうと言い放つ。
「花崎先輩。それはあなたが臭いとけなした食堂のおばちゃんが私たちに感謝の気持ちでって作ってくれたものです。あなたが食べていいものじゃない!!」
ねねねは完全にキレてしまい、上級生のみりりに掴みかかりそうな勢いで立ち上がる。
「な、なんなんですの? たかがスイーツの一つで……」
「人の物を取って反省する気もないんですね? それなら放課後、私と魔法模擬戦を勝負です! 私が勝ったら謝って反省してもらいます!」
その勢いにたじろいだみりりを、ねねねは怒りに燃える瞳でを睨みつける。
「ふん。いいですわ。じゃあ裏庭の花壇の前にしましょう。分かってらっしゃらないみたいだけど、私は序列六位、あなたより格上なの。格下のあなたの物は私の物。そう決まっているのよ」
みりりは心外とでも言いたげな態度でそう告げる。
「明日から花崎先輩は格下です。私が勝ったら私の言うことを聞いてもらいます。いいですね?」
「……勝ってから言ってくださる? それでは、ごきげんよう」
みりりはお嬢様らしく優雅にお辞儀をして立ち去ってしまった。
「ケンカなんてしなくたって、また作って上げるから良いのに……」
おばさんは済まなそうな顔をする。
「良いんです。けなした挙句に横取りなんて許せません。それよりも……」
ねねねは残ったタルトを二つずつに割って、アルトと真菰、そしておばちゃんに渡した。
「これで、四人で食べれるね」
ねねねは良いアイディアでしょ?と満面の笑みを浮かべる。
「はぁぁ……。ねねねちゃん、これじゃさっきのこと怒れないよ……」
「まったくねねねさんは世渡り上手デス。……急いで花崎先輩とのバトルの準備をするのデス」
二人はぶつくさと言いながら半分になったタルトを一口食べた。不満げだった顔が一瞬でご機嫌になった。
「ねねねちゃん、いい娘だね……。応援してるよ」
おばさんがそれを食べたのを見て、ねねねもそれを口の中に放りこんだ。ラズベリータルトは甘くて酸味が効いていて、タルト生地がサクッとしてとてもおいしかった。
四人でそれを食べ終わった頃には、予鈴が鳴る時刻となっていた。
「あ、そうだ! おばちゃん。一個お願いがあるんだけど……」
ねねねはアルトと真菰の二人にも聞こえないように、おばちゃんだけに耳打ちをする。
「そんなことで良いのかい? わかった、放課後までに準備しておくよ」
「ありがとうございます! よーし、これで……。うふふ」
ねねねがにんまりと笑う姿を見て、アルトと真菰は首をかしげていた。
放課後、ねねねが花崎みりりの指定した裏庭の花壇に来たが、まだみりりは来ていない。
もう暦の上では秋だというのに、花壇にはパンジーが咲いており、夏の暑さを感じられた。
「お待たせしたかしら?」
ねねねが花壇に目を落とす間に、いつの間にかみりりは裏庭に現れていた。
(本当に風の精霊みたい……)
目の前にすればこんなにも存在感があるのに、現れる消えるときには気配がない。彼女が風の精霊などと言われる
「待っていました。……早速ですけど、始めましょう。食べ物の恨みは怖いですよ。オンユアマーク・レディーゴー!」
ねねねはそう言って魔法少女に変身する。
クラウチングスタートの姿勢から走り出し、魔法で作った光のカーテンを通り抜け、セットしておいたコスチューム「ハンマーダンス2」に着替える。装いは以前のままの緑と黒を基調としたスカート付きのバニースーツだが、中身は完全に別物だ。魔法障壁を全方位に、敵弾感知の機能を強化したもので、真菰たち魔道具研の自信作だった。
ねねねは変身を終えると、ハンマーステッキを構えて決めポーズを取った。
「私にケンカを売ったことを後悔なさい。舞いなさい、シルフ! 風花招来!」
みりりは本のしおりの形をした変身キットを起動させた。足元から風が舞い上がり、緑色の竜巻の中、みりりのシルエットだけが浮かび上がる。竜巻が消えていき、白のブーツ、花びらの形をしたスカート、黄緑色のレオタードという本物の妖精ようなコスチュームに変身した。手に持っているのは植物の茎をデザインのステッキだ。
「さぁ、やりましょう?」
「勝負です!」
ねねねは生徒手帳から魔法模擬戦の申請をし、みりりがそれを承認して、ねねねたちはは黒いホールに飲み込まれた。
目を開けるとそこは学校だった。学校の裏庭の花壇。
「え? あれ?」
元居た場所から変わっていないことにねねねは戸惑う。
「学園ステージですわね。珍しくもない」
みりりのつぶやきで、ようやく「そういうことか」と気づいた。
(ともかくバトルはスタートしてるんだ! 距離を取られる前に近づいてハンマーでぶったたく!)
ねねねはそう思いなおすと地面を蹴って、一瞬でみりりの目の前まで迫った。
「んあぁぁぁぁぁっ!!」
ハンマーステッキの柄を最大限に伸ばして、届かないと思わせての一撃。しかし、みりりにハンマーが当たる寸前、バフン、と布団を叩いたような感触に阻まれた。
(空気が揺らいだ!? 風の障壁魔法だ!)
「甘いですわよ? ウィンドブレーズ!」
その一瞬でみりりは華麗にバックステップをして、同時に無数のかまいたちをねねねに向けて放った。
「わっ! わわっ!!」
コスチュームの危険察知魔法が反応し、ねねねはそれに合わせて体を動かし、かまいたちをかわす。
「少しはできるようね? でも、これならどうかしら? 全方位ウィンドブレーズ!」
今度は一方向からだけでなく、四方八方からかまいたちが発生し、ねねねに襲い掛かった。
(ウィンドブレーズって英語でかまいたち、そのままだよね!?)
心の中でツッコミながら、視覚外から襲い掛かるかまいたちをかわし続ける。
しかし、反撃の糸口もつかめないまま時間だけが経過していく。かまいたちが体をかすめ、コスチュームに張られた防御障壁が切り裂かれ、同時にコスチュームも裂かれていってしまう。
「くぅぅっ!! バリアッ!」
もはやかわすのも限界、とコスチュームの新機能・全方位障壁を発動させ、球状のバリアで体全体を包み込むとかまいたちを防いだ。
「それと、ドリル! んぁああああっ!!」
同時にねねねはステッキをドリルに変化させ地面に穴を掘った。下が運良く花壇だったため、十秒かからずに人が入れるほどの大穴が開き、ねねねはその中に飛び込んだ。
「……考えましたわね?」
かまいたちは地面の中には入ってこない。しかし、遠距離に攻撃できる魔法を使えないねねねにとっても状況は同じだ。
(とっておきだったけど、仕方ない!)
ねねねはドリルステッキの下の方をホウキに変身させる。まるでミサイルのような形状になったステッキを、穴から腕だけを出してみりりに投げた。
「ミサイルステッキ!」
「っ! ウィンドブレーズ!」
みりりはそれを見つけた瞬間にかまいたちを放つ。しかし、ステッキミサイルはそれ自体に意思があるようにかまいたちを避けて飛んだ。
轟音を上げながらドリルを回転させて、ミサイルステッキはみりりに向かって突っ込んでいく。
「何よ! 何なんですの!? もうっ、……トルネード!!」
何度かまいたちを放ってもかわすドリルステッキに業を煮やし、みりりは大魔法を発動させた。足元に複雑な紋様の巨大な魔法陣が浮かび上がり、みりりを中心に地面から風が舞い上がった。ゴウッ、という音と共に凄まじい密度の風の層が作られた。
ミサイルステッキは竜巻にぶつかり、そのままドリルを回転させて竜巻を破ろうと空気の層を削る。しかし、竜巻の圧倒的な質量の差に、逆に吹き飛ばされてしまいそうだった。
(頑張れっ! ミサイルステッキ!!)
ミサイルステッキに集中するみりりの視線をかいくぐって、ねねねは堀った穴から抜け出し校舎へと駆けた。そして、空いている窓から中に入る。
そこは図書室だった。本棚がたくさん並んでいる。
窓の外には竜巻の防壁の前にミサイルがその威力を失いつつある。
(もう時間がない! えっと、えっと、何か作戦は……)
ねねねは焦りながら何か武器になるものはないか、と部屋の中を見渡す。
(あ! そういえば花崎先輩は本が好きだったよね?)
ねねねは何か思いついたように本棚から数冊本を抜き取った。
外の様子をうかがうと、ミサイルが竜巻の風によって推進力を失い、天高く舞い上がって行ってしまった。同時にみりりの作り出した竜巻が止んでいく。
(急がなきゃ!)
ねねねは脱兎のごとく駆け出し、図書室を抜け二階へと上がった。
二階に上がって図書室の上の教室に入る。外の様子をうかがうと竜巻はすっかり止んでいた。
「さあ、万策尽きたわね? 大人しく負けなさい!」
みりりはまだねねねが花壇に掘った穴に隠れていると思っているらしく、声を上げながらねねねの掘った穴に向かって歩いていく。
ねねねはその様子を二階の窓から見下ろし、とっさに考えた作戦を実行する。
(これに障壁魔法をかけて……! 身体強化も、よしっ!)
ねねねは自身に身体強化魔法を使い、窓から体を乗り出すと、障壁で硬質化させた本を手裏剣のようにみりりに向かって投げた。
「痛ったっ!! なにするんですのっ!」
本の一冊がみりりの後頭部にヒットするも致命的なダメージにはならなかった。続けて本を投げるが、みりりの張った風の魔法障壁に阻まれてしまう。
「本は大事になさいっ!」
みりりがお返しとばかりにかまいたちを打ち返してくる。
「うひゃあっ!」
ねねねはしゃがんでそれを交わしたが、ガラスが割れてそれがいくつか掠めた。ねねねは慌てて後退し、みりりの視界から外れる。
「また逃げた……。逃げてばかりじゃ勝てませんわよ!?」
(逃げたと思ってる……。これはチャンスかも!?)
ねねねは物音を立てないようにそっと窓際に戻り、下を見るとみりりは地面に落ちた本を拾っていた。
「まったく……。仮想空間とはいえ、本は大事にして欲しいものですわ」
みりりぶつくさ言いながら本を拾っていく。
(これだっ!)
ねねねの頭に直感が閃いた。
ねねねは再度本を取り出し、障壁魔法を使って本を硬化させる。
「花崎せんぱーいっ! 次行きますよーっ!!」
ねねねはわざと声を出して、窓から残っていた本を構えた。
「っ! 性懲りもなく! ウィンド……」
「本手裏剣っ!!」
みりりがかまいたちを出すよりねねねが本を投げる方が一瞬早かった。同時にポケットにしまっていたもう一つの切り札「しまえるクン」も投げる。
「っ! 本は大事にしなさいと何度も……!」
みりりは本が傷つかないようにかまいたちの軌道をずらす。そして、その先にはねねねが元のサイズに戻して投げたバスケットサイズのしまえるクンがあった。
かまいたちがしまえるクンを切り裂いた瞬間、中に入っていたものがぶわっと広がる。ねねねがその中に入れていたものとは食堂のおばさんにもらった食堂で発生した生ごみだった。
「ぶっ! うえぇぇっ、げえぇぇっ!!」
不運にもそれを頭からかぶったみりりは、その悪臭に思わず吐き気をもよおし、地面にうずくまって激しく悶えた。
「確かに臭いけど……」
そこまで過剰に反応しなくても、というほど過剰な反応だった。みりりはもだえ苦しみ再び立ち上がる気配はない。ねねねの予測通り、みりりは匂いに非常に敏感だったようだった。
ねねねは割れた窓からホウキステッキで中庭に降りると、ステッキをハンマーに変化させ、無防備なみりりに向かって振りかぶった。
「待って、おぇぇ、こんな……、おえっ!」
「食べ物の恨みは恐ろしいんですよ!? んああああああっ!! フル・スイング!!」
ねねねはうずくまるみりりに容赦なくハンマーを振り抜いた。
みりりはコスチュームを花のように散らしながら、吹き飛んでいった。上下おそろいのパステルな若草色の下着が彼女の白い肌に映えていた。
「スレンダーで綺麗な体。うらやましい……」
ねねねはそんなことをごちりながら自分の胸元を気にする。スレンダーなみりりと比べてもまだひときわ小さく感じるサイズ感だった。
みりりが地面に落ちるとビーーーーー、とブザーの音が鳴り「魔法模擬戦終了、勝者轟ねねね」と機械のような声がそう告げた。
魔法模擬戦の学園ステージから戻ると、ねねねはすぐにみりりに詰め寄られた。
「あなたねぇ、なんて物を、オェエェェ……」
匂いのダメージがまだ大きいらしく、みりりはまだえづいていた。
「匂いが弱点じゃないかって思ってましたから、遠慮なくそれを攻めました」
「だからって、あれはないんじゃないですわよ……。オェ……」
みりりは心底恨めしそうな顔でねねねを睨む。
「それより、約束です。明日から一週間、放課後食堂の生ごみの片づけをやってもらいます!」
ねねねはその視線をどこ吹く風で、泣きっ面に蜂の条件を言い渡す。
「え!? な、なんでですの!?」
「食堂のおばちゃんたちは人の嫌がることも率先してやってくれているんです! 花崎先輩はその気持ちを分かった方が良いと思います! 私は今日から序列六位です。序列七位の先輩が言うこと聞くのは当然ですよね?」
「う、ウソですわよね!?」
「本当です! しまえるクンを使うのも禁止です。やってなかったら承知しませんからね! では! ありがとうございました!」
半泣きで追いすがるみりりに、ねねねは頭を下げて中庭を後にした。
「ねねねちゃん、時たま凄く厳しいよね」
「僕たちに内緒で用意してたのはアレだったのデスね。……恐ろしいのデス」
アルトと真菰が苦笑いをしながらねねねを迎えた。
こうして、ねねねは序列六位となったのだった。
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