第13話 かまわないで

ほらね…思った通り奴隷がはいってる。思ってたなら最初から出せって感じだが、確信がなかった

おっさんが確信を持たせてくれたよ

おっさんと青年をどうにかしたいが、いろいろ疑問がありすぎて…なんでメイドさんから奴隷の配達を頼まれたか…

「チッ…」

「離しなさい、さもなくば力ずくで奪いますよ」

「渡すわけがない…奴隷制度は禁止のはずだ。人を無闇矢鱈に売ったりするのは人間のクズだと思わないか?」

「奴隷制度が禁止?何いってんだ?」

「奴隷は普通だぞ…売り買いされるもの。命ある道具」

どういうことだ…あれ、俺の記憶では奴隷制度は廃止されたはず…

ビュンッ

「うごわぁ!」

青年が変な触手出してきた、足が掴まれた。

「ううう!んうう!」奴隷の女の子がなんかいってる。口に布がはいってて喋れてない

「今外す!」

布を取り出した

息がしづらかったようで。はぁはぁ息切れしている

「……」

何!?

ビュンッ

また触手!


 「sword{手刀}」

どりゃ!

グニニァ

キモっっ


「私は大丈夫です…けほっ…」

大丈夫?そんなわけが




「かまわないで」





「ほら、その子も言ってるんだし?」

「離してあげなよ?結局…俺たちと戦っても負けるだけだしね」

「くそっけど俺は…!」

グサッ

「グハッ」

刺された誰に…!

!?

奴隷の子…?


「あはははは!刺されてやがる!裏切られたなぁ?」


「よくわかってんじゃねえか奴隷よぉ。奴隷は買った主人に従順でないといけない」


この世界では奴隷は普通なの…か…


奴隷は僕と同じ白髪で


血の付いたナイフを持って


小刻みに震えていた

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