第9話覚醒


反射とかありえんだろ。みたことないぞ今まで

しかも死にかけかたぞ掠った…!

威力もスピードも上がって反射されるのか…


「……しやがって」

なんだよ、ぶつぶつ呟くな!

「目の前で人を殺しやがって…!」

「侮辱する様に…目の前で苦しめ、肉を抉り

…殺した」

「許さない…!」

なんだこいつ…ついさっきと雰囲気がまるで違う…!鳥肌が立つ…はははは!こんなやつ見たことない!気分があがる!!


「許さない…お前も…」



「自分の無力さも…!!」


はぁっ!

使える…!魔法が!

「Iron fist{鉄拳}…!」


何…!手が鉄になって…見たことない…ヤベェヤベェ死ぬ死ぬ!!あははは!

「こい!ぶつけてこい!お前の拳を!」

舐めるなよ、俺だって悪魔だ、上位種だぞ

耐えてやるよ…余裕でな!


あれ


手が赤くなってないか


魔法…被せ…


「Magma{マグマ化}」

そんな芸当出来るはずが…!このひょろひょろのガキに!

ドゴォウ

「どうだ…!痛いか!」

ジュゥゥゥ

悪魔「焼けてる俺の腹が…!」

「まだ終わりじゃない」

悪魔「おあ、あが」

「Upper leg{翔脚}!」

ドンッ

地面に穴が空くほど強い力で…悪魔を貫く

悪魔「ごぁあああ…!」

「天井に食い込んでしまった…」

???「うっさいわね」

なんだまだいるのか、いや、違うな人間だ

寝巻きの女性が上からのぞいている

「ふあわぁぁ…やっと寝れたのにぃ」

「こっちきちゃダメです!危ないから!」

「え?ってまず誰よあんたー!」

「えっと…ですね…」

悪魔「なぁに呑気な話してんだクソども!」

「キャア!変態!」本を持って…

投げた!?


悪魔「ぐおっ!何すんだゴラァ!」

「…!」なんか涙ぐんでるんだが

悪魔「なんで泣いてんだ!こっちが泣きてーんだよくそっ!」

寝巻き女「うぇぇあん」

悪魔「ちょっ泣くな…あーもう、女の涙には脆いんだよ俺…」

あら、弱点見つけた。

悪魔「そこの執事!」

「なんだよ!」

悪魔「ほら」何かとんでくる!

うわっ!


メイドさん…?傷が全くない…どういうことだ

悪魔「治しといた…せめてもの罪滅ぼしな、こんなんで許してもらえるとはわからんが」

「えーとな、俺口下手だからなんていうかありがとう、スッキリしたよ」


なーんでこいつスッキリしてんだ死ぬんだぞ


「気にすんな…俺の事情だ」


「何があったんだよ…気になんじゃんか」


「俺はクズで汚い血の一族の一人だ…俺も思ってたんだよ…なんでこんなことしてんだろってな…でもそう生きるしか無かった、許してくれや」


でも…お前はこの館のやつもっと殺してんだろ…分かるぞ、目の前のメイド一人助けただけで何スッキリして死のうとしてんだ

体が透けていくもともと透けてたけど

光に包まれて

悪魔は死を察し

目を閉じる

「いいやつなのか悪いやつなのか…」

まぁ悪いよりだろうな、行ってこい地獄にな



天井に穴が空いて…太陽の光が照らしてくる

メリア「何があったぁぁ!」

遅いよ…お嬢様

メイドも目を覚ます

「ten様…助けてくだっさったんですね…」

このお姫様抱っこ恥ずかしいな

肌がすこーし黒っぽくて、目がぱっちりした可愛らしいメイド

「降りれます?」

「…いえ、足が少し…」

「…嘘ついてますよね」

「嘘…じゃありませんわ…決して…嘘では(♡)」

悪魔??治したんちゃうんか?

メリア「ミラぁ!無事でよかったぁ!」

メイドも大事にする素晴らしいおじょうさ…

「すー…すぅー…」

「寝顔も…ふふっ」

「運ぼうぞ!手伝え!」

寝てしまったとりあえず悪魔は倒せたしいいか…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る