第10話 トワイライト・クライシス
「……え……」
「う、そ……」
突然死人が出たことに、一同は衝撃を隠しきれなかった。
それもそうだ、フェリは行成窓から飛び降り、自殺したのだから。
「なぁ、ラムネラジオさんよ。」
「あんたは八切組の……何なわけ。」
スペイドは、必死に冷静を装いこう提案する。
「アスタローシェ、ぶっ潰すぞ。」
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「……終末時計、残り�時間。」
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「……。」
「賛成なわけ。」
ラムネが相槌を打つと、ラムネとスペイドはサニーブルーに宣戦布告する。
「おらァ!アスタローシェ!お前ら、いっぺんぶっ潰れて頭冷やせ!」
「おやおや、頭を冷やすべきなのは貴方達の方だと思いますよ。」
感情的なふたりに対し、サニーブルーは狂気を孕んだ微笑みを浮かべる。
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「……センヘルさん、お願いします!」
そう神廻名が言うと、センヘルは任せた。と言わんばかりにスケッチブックから鎖を出す。
「フェルトコネクト・バイ・スペード!ちょっと痛い目に会いな、ばーか!」
しかし、サニーブルーは持ち前のチャクラムで鎖を切り落とした。
「な……何こいつ……」
「ほぼ動かずに攻撃を遮った……!」
「後ろががら空きですぜ?親分さんよ!」
そう言い、錨を振り下ろすのはスペイド。
しかし、サニーブルーは冷静にかわす。
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「……うん、そうだよね、師匠。」
「ここで僕が、持ち前の後天性闇幕症候群使わないと終わるよね。」
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サニーブルーに攻撃が一切通じない中、突如停電か?と言わんばかりに辺りが真っ暗になった。
「なんだなんだ!?タイミングが悪すぎるぞ!?」
「もう?なんな訳!?」
辺りが動揺してる中、フランギオールのみ安心した顔をしていた。
「……あの子が来てくれたんですね。」
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暗闇の中、一筋の光がつんざく。
「パジェストバイアンダーグラウンド。はいエルダ。」
そう言ったのは、そう。ドッペルラジオだ。
「安心して、峰打ちだから。」
一同は安心し、サニーブルーは困惑しきっていた。
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「物理的にきな臭い病院だな……。」
「ちょっと、調べてみるぜ。」
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「ぐ……こ、今回ばかりは見逃してあげますよ。」
「然しながら」
「次このような真似をした場合、貴方達は世界に逆らったとみなしてそれなりの報いを受けてもらいます。」
サニーブルーはそう言い、白旗を上げる。
しかし、これで一件落着な訳が無い。
サニーブルーの企み、アスタローシェの全貌、まだまだ要件は残っている。
洗いざらい看破しなくては。
_____
「なぁ、����。なんで病院に火葬炉があるんだ?」
「まぁ、俺はそれでも踏み入るんだけどな……。」
「当たり前だがきな臭ぇ……って、なんだ。このポータル。」
_____ミナル大学病院の魔の四階、アダムのリンゴ、七枷ネゴシエーターの
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