第7話 説得はブラックコーヒー味
「そんじゃ、俺は八切組ン所行ってくるぜ。」
そう言い、マギはフェリにラムネラジオを託し箒で空を飛ぶ。
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カフェメイガス
ありとあらゆる人々の心の傷を癒す為に結成された中立立場のカフェテリア。
リーダーは皆のママでパパな男前な魔女さん。
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_____霧の海、座礁船。
「ほーん?ここが八切組のアジトだな?」
「さて、カチコミと行きますか。」
そう言い、案外丁寧にマギは座礁船の扉を開く。
内蔵は案外綺麗。ボロっボロの船にしては違和感を覚える程には片付いている。
「ふぅん?案外綺麗じゃねぇか。」
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霧の海上空。
彼女を見張るのは幼女と男の娘。
「いいなー!あたちサマもあそこ行きたい!」
「クリスには……危険すぎますよ。怪我しちゃう……。」
「うう、クリスには夢の中で一人で遊んでいてほしいのに、妬ましい。」
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マギは、アジト最深部に到着した。
待ち構えているのは主犯格のジャックススペイドと捕らわれのヒラノ・チューナ。
「おい、八切組のリーダーさんよ。ちょっと話したいことがある。」
マギが話を切り出すと、スペイドは素っ気なく返事をする。
「あ?俺たち2022年を認めるつもりはねぇからな?」
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「まぁ、そうピリピリすんな、って。」
「確かにさ、この時空でのお前たちは滅茶苦茶になってるぜ?俺も確認したからな。」
「ふぅん?じゃあ俺たちが2014年を求めるのも解るよな?」
「でも、そこで2014年に縋るのは間違いだ。」
「過去の自分と未来の自分を照らし合わせて、責任転嫁するのはまず違う。」
「あ?やんのか?偉そうに口聞いてよ。」
「未来を変えたいんだったらよ」
「まず、自ら未来を変える努力をしねぇと。」
マギはすまし顔で説得した。
スペイドは納得できないという顔を隠しきれないが、そこにセンヘルと神廻名が来る。
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「話は聞いていたよ。人形魔女さん。」
「すみません……盗聴していました。」
「何も、後々お前たちにも聞かせるつもりだったから大丈夫だぜ。」
「で、お前達はどうする?」
その問いに対し、センヘルは今までの行いを後悔する。
「魔女さん……」
「ごめんなさい、あたし達が間違えていました。」
神廻名も同じく、マギに謝罪をする。
「そう、ですね……間違えていたのは私たちでした。」
「私たちは自らを変えていくことで、この未来を断ち切ってみせます。」
「どうだ?スペイドさんよ。お前もそうしないか?」
マギの問にスペイドは困惑していた。
「でも、俺たち……」
「未来には……。」
「まぁ、お前らの心の心の傷は俺が癒してやるよ。」
そう言い、マギは魔法を唱え、三人の心の傷を癒した。
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「……ありがとう。マギ。」
「ヒラノ、お前も悪かったな、解放してやるよ。」
そう言い、スペイドはヒラノを解放した。
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_____ケーキ屋シャルドーネ。
「ただいまデスヨ〜。」
何食わぬ顔で帰ってきたヒラノを見、ラムネは安心した顔をする。
「無事で良かったわけ!心配だったわけ。」
マギも着いてきてた。
「あの後、俺たちと八切組で話したんだけどよ。」
「俺は中立立場だからアレだが、アイツら、お前らと協力したいってよ。」
その言葉にラムネは目を白黒させる。
「まぁ……いいけど……」
「ちょっと不安なわけ。」
_____シャルドーネ、アスタローシェ、そして八切組。さて、どうなるかな?
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