第4話 ボクとオイラはフエラムネ

 「……見ましたか……今の?」


 「見たヨ★あまりにも酷い惨劇だヨネ!」


 「俺も頭に血が上ると物に当たるけど、あまりにもなー……。」


 「うわ、ヤンキーじゃん。」


 アスタローシェの下っ端である日寺霊令にちでら れいじ日寺狂夢にちでら きょむあたみ罪令ざいれいは、窓辺からラムネと神廻名が話し合っているところ、スペイドやセンヘルが荒らし回っている所を見ていた。


_____


 team.八切組


 2022に抗う為に結成された、荒々しくも悲しいチーム。

 彼らは、己の救いのために2014年を取り戻そうとしている。


_____


 「と、言うことがあったんです、サニー様。」


 「って、事があったんだヨ、フェリさま。」


 「つーことがあったんだよ、シャルフ。」


 「って事があってさ、眠璃ねる。」


 アスタローシェ下っ端の四人は、上部の四人に伝えていた。


 「ふぁ……一先ずりよかい……新聞記事にしておくねぇ〜……。」


 アスタローシェ外交官、眠璃は眠たげにメモを取りながら相槌を打った。


 「承知しました、ありがとうございます。」


 アスタローシェ幹部、シャルフリヒターはメガネをくいっ、と上げながらメモをとりながら、状況を飲み込む。


 「ん、オイラは飯テロチーム(と、書いてケーキ屋シャルドーネと読む)と手を組むことを検討するッスね。」


 アスタローシェ副リーダー、フェリはメスを手元でくるくるさせながら相槌を打つ。


 「では、僕もフェリの意見に同意し、シャルドーネと話し合ってみます。」


 ボスのサニーブルーが意見を述べたところで、アスタローシェの会議はお終いだ。


_____


 _____シャルドーネサイド。


 「今日も荒れてますね……。」


 「どうする?僕達でプッツン返しする?マスター。」


 「それは逆効果だよ。ドッペルラジオ。」


 マスターのフランギオールと副マスターのドッペルラジオは、今日も荒れている八切組への対策案に悩まされていた。


 「ちょっといいわけ?」


 「どうされましたか、ラムネ。」


 「ボク的にはさ、この間のカルト集団と手を組むのも悪くは無いと思うわけ。」

 「アイツら、無くす集団なわけだし。」


 そんなラムネに対し、フランギオールはうーむ。と考えて少し悩む。


 「でもなぁ……少し怪しくて……」


 その時。


_____


 「飯テロチームシャルドーネ!用事があるっスー!」


 シャルドーネのシェアハウスのドアをダンダンと叩くのは、アスタローシェの副リーダーのフェリだ。


 「お、ウワサをすれば。」


 「え?なに?オイラがかわいいってウワサ?」


 「部分点さんかくマーク付きで30点。」


 その返答に対し、フェリは頬を膨らませながらこう言った。


 「うー……じゃあなに?アスタローシェとメシテーロが手を組むはなし?」


 「メシテーロじゃなくて。まぁそんな感じなわけ。急に正解突き出さないで欲しいわけ。驚くから。」


_____


 「どうする?フランギオール……」


 「んーまぁ、利害の一致だし一時的には。」


 これにはシャルドーネの上部も納得。


 「じゃあボクたち、コンビ結成。って訳で。」


 「ッス!」


 「コンビ名どうする?フェリとラムネだからフエラムネでいい?」


 「あっそれ美味しそうだし語感も良いから賛成ッス!」


 「はは、どうなる事やら。」


_____反逆の笛(ラムネ味)を鳴らせ!コンビ

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