第7話 ほころび
「”ここ”。 もう寝るよー。」
ぼくはいつもはーちゃんとベッドで寝るのだ。
ぼくの子分であるはーちゃんを守るために近くにないとね。
子分を守るのは親分であるぼくの役目だ。
はーちゃんは、ぼくが寝るスペースを毎日作る。
きっとこれは1人寝るのが怖いからなんだな。
ほんと、はーちゃんは甘えんぼうさんなんだから。
はーちゃんに寄りそうと、からだがぽかぽかあったかくて心地良い。
いつもあったかい気持ちで寝れるんだ。
はーちゃんがなでなでしてする手も気持ちいい。
「明日もがんばろうね。 ”ここ”。」
『なああん。 おやすみにゃさい。』
ぼくは毎日いっしょに寝てくれるはーちゃんが大好きなのだ。
なーんて。
”ここ”はこんな風に思って毎日過ごしているのかな。
ウチに来て幸せかな?
・・・って答えるわけないよね。
”ここ”。 いっしょにいてくれてありがとう。
”ここ”は知らないかもしれないけど、わたしに安心、いやしを与えてくれてるんだよ。
はじめておうちに来た日のオドオド・きょろきょろしている姿、
大きらいな病院から帰ってきてぐったり疲れちゃった日、
せっかく買ってあげたおもちゃを一切使わなかったこと、
ソファを爪とぎにして、ボロボロにしちゃったこと、
はじめてベッドで添い寝してくれたこと・・・
”ここ”は私の毎日をカラフルに、素敵にしてくれてるね。
いつも、お留守番させてごめんね。
私の家族でいてくれてありがとう。
明日もがんばろうね。 ここ。
キミはボクの友猫 ちゅろす☺♡ @Churro69
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます