第3話 にゃるそっく


はーちゃんが出ていってしまうと、おうちが広く感じる。


でも、ぼくのお仕事はこのおうちを守ること。

いままでなにも起きてない。 さすがはぼくだ。 今日もばっちりやるぞ。



ぼくには優秀な狩猟本能があるのだ。

空を飛ぶ鳥たち、まどぎわの近くの小さな虫たちを探してしまうのだ。


ついつい獲物がいないか探してしまうし、動く生き物を見つけたなら

目で追いかける。

もし窓がなかったなら、飛びついちゃうかもしれないぞ。



きょうも天気がいいなあ。この窓際がいちばんよく見える。

太陽の光が当たるから、とっても暖かく気持ちの良い場所なのだ。


『ジーーーーーーーー。』


ふー。 ちょっと休憩。

ぽかぽか気持ちいいから、お昼寝にはちょうどいいにゃあ・・・



Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z



「・・・ガラガラ」


はーちゃんがいないとき、この四角いものが代わりにごはんが獲ってくる。

ぜんぜん動かないから怖いんだけど、ごはんくれるからまあまあ好きなのだ。


でも、たまにはお魚とか食べたいな。

それにはーちゃんに見られていない1人ぼっちのごはんは、ちょっぴりまずく感じる。



今日ははやく帰ってこないかな・・・

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