第2話 いっしょに毛づくろい


ごはんを食べると毛づくろい。 いつもこの時間は大切なのだ。


はーちゃんも一緒に朝は毛づくろい。 あっちへ行ったりこっちへ行ったり。

ぼくの真似っこだ。


『ペロペロ・・・ペロペロ・・・』




ただ、はーちゃんは不思議だ。 毎朝、毛づくろいが終わると、

ちがう色に変わってる。

どんなひみつがあるのか、突き止めようと思っても、いつも眠たくなるんだ・・・




「・・・じゃあね、”ここ”。 いい子にしててね。」


『なあああ! いってらっしゃいにゃ。』


はーちゃんは毎朝お出かけをする前に、ぼくにあいさつをしてから行く。

ほう・れん・そうは大事。


はーちゃんは外に出かけるこの時、寂しそうな顔をする。

だから親分であるぼくがついていくのもいいんだけど、いっしょに行こうとすると

いつも止めるんだ。

”外はきけんがいっぱいだよ”と。


ぼくもおうちから見える風景を見て、はーちゃんといっしょに遊びたいなと

思う。



でも、いつもぼくのことを心配してくれるはーちゃんは、やっぱり優しいのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る