第10話 続 花の街



朝日が山の影から差し込み。




湖を赤や紫に染める。

風のない今日は、その光を鏡の様に反射させた。


朝の寒気に身体が少し震える。

薄く目が開く、


(ああ、朝か・・・起きないと・・・あれ?アラームかけ忘れてたかな・・・)


見慣れない天井、

見慣れないベット

びっくりして飛び起きる。



・・・



ここ・・・

間違いないここは、お婆さんの宿だ。



(うおおお、戻ってきたーー!!)



騒ぐ俺を横目に、ヨロも眠そうに目を覚ます。





$$$





それから、お婆さんの作る美味しい朝食を頬張り、湖近くの街を散策する。



これは夢だと、改めて確信した。ならば、思い切り楽しまないと損ではないか




湖の周辺を散策したり、謎の遺跡っぽい場所になんとか辿り着けないか遊んでいるうちに、日が沈んで来た。



今日もお婆さんの宿に泊まる手続きをして、風呂に入る。



今日の男湯は前半、早く入ってしまわないと・・・




湯船につかりつつ、景色を眺める。ちょうど夕日が沈みかけていて、空が燈と紫の入り混じった色に染まる。



(そういえば、そろそろ女湯の時間だっけ?)



ぼんやりしていたが、はっと気づき、湯船から出ようと、扉を開けようとすると、ちょうど扉が開いて、



目の前には、一糸纏わぬ女性が立っていた。



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