第8話 起床
ピピピピピ・・・
スマホのアラームのけたたましい音が鳴り響く。
(うう・・・早く消さないと妹に怒られる)
ほぼ本能のままにアラームを消す。
「・・・」
しばらくぼんやりしていたが、はっと我に変える。
(ココ・・・どこ?)
ここはいつもの家の寝室だ。
昨日のホテルは一体何だったんだ・・・夢?・・・それにしてはあまりにクリアに思い出せ過ぎて、怖い。
「・・・ヤバ・・・もうこんな時間だ。学校遅刻する!」
大急ぎで身支度を整えて家を出る。「行ってきます」というと「いってらっしゃい」という夜勤明けの母の声が聞こえた気がした。
$$$
ヨロは尻尾を振っている。
母が自分のお皿にご飯を入れて持ってくる。
「ヨロちゃん、はい、朝ご飯」
ヨロは咥えていた『花』を母親に差し出す。
「まぁ、ヨロちゃん、ありがと、綺麗な花ね」
その見慣れない花は、花の街の宿に生えていたモノだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます