第4話 花の街③



うおお・・・




ヨロを抱え、

周りの綺麗な景色を感じながら山を降りていく。まるで、ゆっくりと空を飛んでいる様な感覚だ。



登山とかも、久しぶりだ。気持ちいい。



目的地はあの湖の沿岸に見える街、よく見たら、道路も見えるし、人がいるはず・・・



街に入る。

道道に花が植えられて満開に咲き誇っている。なんて綺麗な街並み・・・



それなりに結構賑わっている。

すれ違う人の顔・・・

鼻が高くて外人さんみたいだ。



どどどどうしよう・・・



やっぱりここは外国なのか?




「あのー、君?」



横からおじさんに話しかけられる。


「はひ」


急だったので、どもる。

というか日本語?通じるのか・・・良かった・・・




「見慣れない顔だが、旅行者さんかい?」




おじさんの話だと

観光客がここに来るのはものすごい珍しいらしい。え、車できたわけじゃない?早くバスに乗らないとここは宿泊施設も少ないから野宿する事になるよ、と


「バス・・・」


この場所が、どこかもわからないので、移動するのも怖い気がした。



「あんまりお勧めしないけど、そこの坂を上がった場所に宿を営んでいるお婆さんがいるよ、かなり偏屈だけどね」



親切なおじさんにお礼をして

ヨロを抱えながら、とりあえずそこへ行ってみる事にした。




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