第2話 ポコちゃんとの恋愛と失恋💔
翌日の放課後、たまたまポコちゃんと一緒に帰った。
ポコちゃんは、背は低いけど胸は大きい。同級生の中で一番大きい。担任の先生や僕のママよりも大きいかもしれない。だから、ポコちゃんの胸は風もないのにぶ~らぶ~らである。
ポコちゃんは、丸顔で目がクリッとして鼻が低い。小動物みたいな顔立ちが、とっても魅力的である。ポコちゃんのママも、ポコちゃんにそっくりだ。胸が大きくて、とっても可愛らしい。僕のママと肩を並べるくらい村の人気者である。ポコちゃんも、将来ああなるんだろう。
「ねぇねぇポコちゃん、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」
「わたしに出来ることなら好いわよ」
「あのね~ポコちゃん、よかったらさ、僕と結婚してくれる」
「うん、嬉しいよ。わたしもチャラ介君のこと大好きよ。わたしで好ければ、お嫁さんにしてください」
「わーい、僕も嬉しいよ」
「でもね、こういうことは、先にパパとママに相談しないとね。わたしもパパ、ママに話すから、チョロ介君もちゃんとお話と通してね」
僕は喜び勇んで家に帰って行った。すると最初に出くわしたのはパパである。
「おい、チョロ介、なんだか嬉しそうじゃないか?」
「パパ、聞いて聞いてよ。僕、ポコちゃんにプロポーズしたんだ。そしたらポコちゃんもOKだってさ」
するとパパの顔色が急に変わった。今まで見たこともない顔だ。とっても真面目そうな顔をして、小声で囁いた。
「ママには内緒だぞ。ポコちゃんとの結婚は諦めろ」
「どうしてなんだよ。ポコちゃん、とっても好い娘じゃないか?」
「実はだな、ポコちゃんな、パパの子なんだ。お前の腹違いの姉なんだ」
「姉さんだって好いじゃないか?」
「お前さー、昔ママにプロポーズしたけど振られただろ?」
「うん」
「ママと結婚できないのと同じなんだ。お姉さんや妹とも結婚できないんだよ」
夕食も喉を通らなかった。その晩、僕は枕を涙で濡らした。
翌日、学校でポコちゃんに会った。ポコちゃんも悲しそうな顔をしている。
「ポコちゃん、ごめんなさい。僕……」
「チャラ介君、好いのよ。わたしの方こそ、ごめんなさい。ママに反対されちゃったの」
「でもさー、僕、ポコちゃんのこと、お姉さんだと思って大切にするよ。これからも仲良くしてね」
「うん、わたしもチャラ介君のこと弟だと思うよ。これからもよろしくね」
こうして僕には、同い年のお姉さんが出来た。
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