おねーちゃんゴーストがくるぞ

 うーん、むにゃむにゃ……



「オトートクン……」ヒュードロドロ

「ウワァ!!!!!」

「ギューシテアゲルネ……」ギュー

「ウワァァァァ!!!」




あさ


「ということがあったんだよ」ゲッソリ

「なるほど、それはおねーちゃんゴーストですね。私のおとーとくんに手を出すとは不届き者め! おねーちゃんがきっちり対策してしんぜよう」

「ありがとう! でもなにをするの?」

「それはね……」




よる


「よし、おやすみなさい……」


「……」

「オトートクン……」ヒュードロドロ

(出たな、おねーちゃんゴースト! でも大丈夫だ、布団の周りにおねーちゃんが結界を張ってくれたはずだから、僕の姿は見えていないはず……)

「オトートクン……?」

(効果アリだ! これなら安心して……)


(……うん?)

「オトートクン ナニシテルノ?」

「?????」

(こっちを見てる……?)

(ばかな、おねーちゃんの結界は完璧なはず)

(ええっと、結界に書かれている呪文は……)



『だれもいないよ! なんにもいないから! ほんとうだから!』



「えぇ……」

「エェーット……」

「「……」」ジーッ


「オトートクーン!」ギューーーーー

「ウワァァァァァァ!!!!!」


END

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