第13話
その日の昼休みに、ネットでキーワード検索をしてみようと思い立った。
『通勤電車』『男』『同じ車両』…などなど、あの男にまつわる思い付くキーワードを入力し検索をする。
すると、予想外の…というか、想像しなかったワードが出てきた。
それは…
ストーカー … 電車内ストーカー
毎日の通勤電車で、いつもなぜだか近い場所に座り、顔を見つめたり、笑いかけたり…時には話しかけたり…
車両を変えても、わざわざその場所まで追いかけてきて、近くの席に座る…
乗車駅が同じ場合と、降車駅が同じ場合など、様々なパターンがあるが、悪くすると本人が知らないうちに尾行されていて、降車駅…下手をしたら、自宅すらも把握されているパターンがある…と、書かれていた…
ほとんどの項目が…とりあえず…私の今の状況に合致している…。
まさか…
私はもう、若くない30代前半の女だ…見た目も、派手とは言えない、むしろ地味な女だ…。
普通、ストーカーと呼ばれる人たちは…若い女を…見るからに若くて綺麗な女を狙うものなのではないか…
しかも、普通は待ち伏せや、自宅周辺…でのつきまとい行為…私にはそういう認識しかなかった。
電車内…ストーカー…
自分が想像もしなかった検索結果に、
私は完全に、度肝を抜かれた。
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