第4話
男が立ち上がった…
ドキリと心臓がなる…
席を、移動するのだろうか… 車内は相変わらず閑散としている。
…どこに座るつもりなのか…
車両を変えるのか、
それとも、次の駅で降りるのか…
鼓動が早くなる。
私は男の動きに気付かないふりをしながら、何気なく窓の外の景色を見る…ふりをする。
程なくして、…ざっと…荷物を置いて、男が座席に座る音…
男が…通路を挟んで、隣に…座った。
なぜ…この列に…?
恐る恐る、
通路を挟んだそちらを横目で盗み見ると…
私の方に、つまり真横に首を向け…やはり、ニヤリと微笑んでいる。
ガラガラの車内で…
わざわざこの位置に移動してくる意味が、
私には全く、分からなかった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます