78章 春は楽しいでいっぱい。

638 東雲さん達、準備は大丈夫?

予定を詰めすぎているのは、あっちもこっちもしているからだけど

時間がちょっとだけになっちゃう。

ふつうはこんなに短時間ではやらないのに急げ急げってする。

そういうのもイライラなんだろうけど、出来ると思うから仕方ないんだよ。

で、ここはどうなのかな。

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 プラコをイジって「これからオープン」って言っただけで、工事はしたしマニュアルは用意した。記念日に合わせて、こけら落としが出来るようにってだけ。

 鬼さん達がゴソッといなくなった影響はあるだろうけど、別に完璧を求めてはいないんだし、急にお客が押し寄せる事もなさそうだからユックリ・・ってほどじゃないけど、精一杯でやればいいよ。

 今までは使い潰されていた出稼ぎの人達を全部雇った。名目は政府だけどね。

 やって来る人達のことを政府は考えない。この世の終わりみたいだったけど、取りあえず道路工事や配管工事をして、お金は稼げたし、街の人達にも寒くない冬にはした。

 簡単だけど大切っていうのが大事。


 雇用対策事業はこんなもので、お里に帰ってから役立つ技能を身に付ける。

 決死な覚悟みたいだったけど賃金をしっかり稼いで、たぶんこれが理由だろうな技術を里のために役立ててね。

 これから暖かくなっていくから土木工事は僕をおとしいれようとして失敗しした人達にバトンタッチ。

 主犯格はプラ〜ンの代わりに労働ってことで法治国家になったよって内外に示すためもある。支払いを引かれるだけで給金は出る。ちゃんと家族を養ってねって足枷あしかせをつけるためだけど、だいたいは仲良く家族で働くの。ステキでしょ。

 終身労働ってことではなくて文化を育てて来なかったせいで蓄財が結構ある。

 贅沢ぜいたくして消えた分をかつての高賃金のままで肉体労働仕事で返済をする。

 これは公開されていて、市民がどう思うかどうするかはゆだねている。

 いちおう雇用は政府のままで、工事は請け負っているけど主体は僕らではない。

 工事主任は(肩書きだけだけど)高官だし、一緒になって働くという美しい労働風景というさらし状態。背中のカッコ良い大きな番号で資料と一致できる。


 色んな罪をフルオープンされたのは、ほぼ全員。特権があるし知らず知らずに恩恵を受けていたりして、破綻政府なのに給金が多めだったのはこういうこと。

 さらされないで長期での返済を受け入れるか、肩書きと収入がそのままで針のむしろしながら中期の返済を汗で返すかを下っ端は選べた。

 これをしても損失返済はわずかでしかないんだけど、プラ〜ンでチャラでは犯罪はなくならない。開き直ったりして過激化するしね。それより借金をモチベにして街や国を盛り上げた方がいいんだよ。

 法治国家になりましたとはいえ、まだそういう勉強はこれから。

 役者が裁判劇をして、グロスでポンポンと裁いた。僕らは関与していないということになってる。民間の会社だから、へ〜そうなりましたかって知らんぷり。


 春からの出稼ぎは、何かを感じて来たみたい。

 残った人達は極寒にちょびっと外仕事もしてて、ある意味根性があるけど厳しい土地のくせに体力がない人達。帰るを選ばないならって僕らが雇用した。

 失業対策がうまくいったって事はフリーな人は副収入欲しいって人達だけ。

 これから各街や町や村々が復興していくから、人余りで出稼ぎで街を目指すってことも少なくなる。

 学びたいはそれぞれで素地を作るってとこからだから、まだまだ先だけど受け皿は作りたいな。


 お金持ち達は別に資源を持っているワケではなくて、異様に高い商品を売っている商店主や工房主なだけ。

 ただヒマでお金持ちしていた貴族って人達は帝国から連邦に変わる時に接収された。元々は地域を割り当て管理していただけだしね。

 さかのぼると貴族ってそういう発生だったでしょ。

 管理出来る人が地域を分けて、よく見てみんなが働きやすくを考える。

 特に寒い場所だもの。慎重に最良をしないといけないって事情もあった。

 国を富ませないといけなかった人達が勝手したから、総合資産がしぼんだし、みんなが元気なくなって各地の生産力がガタ落ちした。

 お金持ち達はそういう、人のお金を使って贅沢ぜいたくしてた人達相手に商売をしてもうけたってことだから、かなり危機的状況のはずだけどお互い買い合うし、政府高官が超高給取りだったから去年までは余裕って冬眠してた。


 でも今年からはその人達はお買い物には来ない。来られないって方が正しくて、いなくなってはいない。

 もうなんでもかんでもプラ〜ンにはしなくて、法にのっとって罪状をちゃんと決める。それが過去をさかって、多少、いやかなり推定が入っているんだけど、みんな忙しいからセーフってことで・・

 罪状はこの2年だけでも結構あって、それを推定して前のをくっつけたり、親のもオンしたり、お手盛り給金の返還とかあって資産処分してもマイナスだから超働けってなってる。国が富めば恩赦おんしゃもあるだろう。

 返済が10年から500年とかだって、長生きしようね。


 オープンのターゲットはプラコの設立日ってことにした日で、去年は全員集合にしてパレードして、どんちゃん騒ぎのお祭りをしたんだよ。

 きっと祭りをどうでも良いと思っている鬼さん達だけど、無理矢理引っ張り出さないとまたもる方向に進むと思うんだよね。

 グルンワルド鬼さん達がそれっぽいし・・

 もうツマラナイ用事でも外に行かなきゃにするの。交流に意味を感じていないとしても、仕事ってすれば、あの人達はちゃんとする。

 意識が外向きに、隣人に興味を持つようになるの待ち。

 大丈夫と思って任せたら効率ってことにして出なくなったよね。自分達が楽しむ事にも、大事な日にも、想いが残らないっていうのは何か、モヤモヤする。

 どうしようねえって、まだ方法は思いついていないんだけどね。


 とりあえず保護対象じゃないのならって、ガチガチの結界で覆いまくった森も開放にした。ちょっと前にカギが必要ってしていたのに、もうフリー。

 動き回れない困ったって他種族はなかったみたい。ホント、みんな狭い世界で満足しているよね〜。

 これから活躍しそうなのが、ウィルスとか病原菌たち。

 清浄だった地域が段々と普通の、病気にあふれている森になっていく。

 しばらくいたケモノたちや鬼さん達は重大なのにはかからない。チクンしてあるし。

 他の(まだエンカウントしていない)種族には流行するのかな。

 森を保護した時はヤな何かが起きていたからもな気がするけど、冒険者をバイキンみたいに思っていたし、どうだったかな。

 そういえばグルンワルド鬼さん達と今後の保健とか保障のことは決めてない。

 自立するってことなんだから、聞いておかないとだよね。


 今まではヤレって感じだったけど、選べるのは当然の事でチクンがイヤならしないってことになると思う。

 ギルドがそうだったけど、傘下になったからチクンは強制になるよ。

 有効期間というのや毎年型が変わるっていうのまであるし、徐々に対抗方法(抗体)が分かってきているから「今度は○○用」ってチクンが何回もあるの。

 最初は痛かったけど、かなり改良したし、やり方も覚えてきたから、刺した後に手がしびれるとかれることも減ってきている。

 実験台は僕。みんなにブスブス刺されるのは正直イヤなんだけど、身をもって体験しないとダメなポイントが見つけられない。

 震えながら刺されるのは恐怖。だいたい失敗する。


 東雲しののめの記念日が明後日あさって14日にある。ちょうど土曜で都合が良いし、去年と違ってもったままア〜ダコ〜ダはしていないはず。

 提案もしてあるし、大丈夫。

 去年は発案(駅伝)は素晴らしかったけど、街に行く役目だった人達が村にいなかったから距離の大変さを理解していなかった。

 それで無茶な計画をしていたんだよね。片道50KMの距離を1日で往復するのを交代するにしても練習をしっかりしていない人達じゃあムリ過ぎじゃない。

 ちゃんと試して距離を決めてないのも丸わかり。

 将来は開発して往復っていうのも楽しいけど、今は何にもないよ。


 人口は着実に増えているけど、街の方をにぎやかにすることがずあって、それからかな。分散して良いことはないしね。

 とりあえず列車は敷設して使えるようにしてある。バスの差配が去年は大変だったから、まあその対策? インフラは先行してやるものでしょ。

 

 今年も片道だけにして、各補給や交代の設備の設営、そして運営はパートや学校に募集を掛けた。

 いまだにお金持ちのこども達(大人な人もいる)は働かないし学ばない。何人かは不真面目すぎて学校来てたのに退学になったのもいる。

 去年のガサ入れでかなりお金持ちが減ったんだけど、ノビノビ育てたこども達は庶民になっても親のすねをガジガジしているみたい。

 責任の遡及そきゅうを避けて、西地区に行った人達はどうなっただろう。

 回収の見込みがなくて残念ではあるけど、その分の負債も合算して申告してあって、まず派遣した名主の方を吊るし上げないと道理が通らない。

 あくまでも僕らは被害者づらをする。大義は僕らの方にあるよ。


 去年の設営は、働かない商会の人達の生活費稼ぎとか、最後通牒さいごつうちょうとかの意味合いもあった。

 救済だから簡単だけど完成させた人達は当日来なかったし、だめだこりゃになった人達ばかり。すくい上げるイイトコがなかった。

 ダメ元で送った新天地では、なぜか頑張がんばっていて、ああそうだねって身体作り中心のお仕事にしたんだよね。

 それが活きて歓迎されたから今は楽しくやっているだろう。


 あっちも戦うだけじゃダメがかなり身にみて、環境を良くしたり教育を始めたりしてる。

 それで環境が整っていくと、今まで難航していた住民の確保が進んでくるようになって、ウワサを聞いて、はるばるやってくるのまでいる。

 あの地域が全員ヒャッハ〜なワケがない。かつての大国の子孫だっている。

 地盤がしっかりしていれば、落ち着いて訓練をして武具を作れる。勝ったり負けたりだった最初の頃とは違って、引くこともするし、忍者だったを思い出せばそうそう負ける事はないんだよ。

 これは予想以上の進み方で、色んな人材を送り込んだからかもしれなくて、冬がこたえたってこともある。ケモノみたいだった人達だったけど、僕の言う事を良く聞いてくれるようになったんだよ。


 僕が提案したのは競技を最初から分けたり、きっと申し込む人が増えるから予選をしたりっていうのを早く決めて発表するってこと。

 またアイドルの子達にお願いするのなら、早く言ってくれないとスケジュールに組み込めない。だって練習もあるんだし、お休みなくなっちゃうよ。

 去年のはアドリブみたいだったけど、台本が実はあった。あれを僕がやったらしらけちゃうけど、あの子達なら盛り上がるようにしてくれる。

 長い実況を退屈させないでするには余計な楽しい話や蘊蓄うんちくしたりってことも差し込まないときちゃうでしょ。


 さすがにケーサツでほぼ独占になるのは、ズルイって思うし、ハンデはしたくない。ならどうするかっていうとケーサツ枠を絞ってになる。

 同じルールではない子ども達を同枠に扱うのも変だし、子どもだからって失格みたいに扱うのは良くないって苦情もあったし、僕もそう思う。

 10位に入った(シロのアシストがあったけど、みんなには見えていない)のに、表彰されないっていうのも変だよね。

 去年、やることは知っていたけど「何も出来ない、助けて」って、いきなり相談されたんだもの。想定が甘くても仕方ない、あの人達って人任せだったしね。


 でも今年は準備段階で相談を受けていて、僕もイベントを経験をして予想できる範囲が広くなったし、あの人達もイベントをいくつか体験して、何が必要かを考えられるようになった。

 去年は走ればそれでいい・・くらいだったけど、実際行ってみて距離を実感したし、走ってみたらノドが乾くとか汗を拭きたいとか、トイレ〜やおなか減った〜とかが必要って分かってくれたし、交代するところに誰かもいないってどうすんのも、ようやく分かってくれた。

 突然不調になることもあるから、その中間にもいた方がいいし、応援ないとさびしいになるから、とにかく人はいっぱいいる。

 去年は順送りで足りない人員を何とかしたけど、今回は足があるから自分で移動してにした。


 去年はお日様に弱かったシンシアを連れ出すのが裏の目的だった。

 お日様を極端に避けるものだから、ちっとも改善しなくて、同じようなステラが日々お日様パワーを受けてアッサリ克服してたんだよ。

 忍者な人達との漫遊でもお日様を満喫したし、度胸を付けるために街角で歌ったり、寸劇したりしていたもの。

 それでじっくり秋にだったのが、イベントで花になるのがいなくてイキナリの前倒しデビューになったけど、アレは良かった気もする。


 あの日からはシンシアも吹っ切れたようで、ぐんぐん耐日光性も付いた。

 健康には日に当たることも大事だから、日焼けしないクスリも全部カットではなくて、狙って要らないのを研究して身体にも良いモノにしているところ。

 あっ、拒否反応するのがいるからクスリにしないだった。

 美容カテゴリーで「日焼けなんちゃら」にして、スプレーやクリーム、ジェル、パウダーがあって、香り付けや効果程度も色々ある。

 すごいヒット商品になったんだけど、海辺に行くわけじゃあないし、外にいる時間が長いわけでもないんだよ。

 何でなのか分からないけど売れるんならバリエーションをセッセとして、より健康に良いモノにするだけかな。目新しいだけのような気もする。


 ケーサツは8チームだったのを2チームに制限。エントリーは20あって、後の融通(メンバー移動)は禁止だから、弱体化を期待してる。

 20って枠に50ちょっとの応募があって、予選は5000Mのチーム上位2名のタイム合計の少ない方って選抜。

 競馬場で人が走っているのは中々なかなかたのしい。

 裏でけがあったみたいだけど、し〜らない。

 駅伝って長距離みたいにみえるけど、最長で8KMで2KM程度だもの、かけっこが速い人を選んだ方が有利だと思うよ。


 こども達の方はチームのメンバーを各50人ってした。前回がそのくらいだったし、これなら小さい子でも距離の短いところを割り当てられる。

 それで今回は海辺をずっとではなくて、景色の良いところって内陸にも入るコースにして5KM伸びて55KMくらい。正確には測っていないの。何となくそのくらいかなあって。

 それぞれの割り当てだって正確ではない。まだこの辺は地図がないし、すっかり何もなくなって木とかの目印が変わっているみたい。


 あの後、地形が大きく変わったけど街ほどじゃあないし、前を知らないから違ったところが分からない。木は一応植えたけど、距離の目安になるような目印は今度作るつもり。

 まだ当分開発が先だと思うと、あんまりやる気が起きないんだよね。

 列車は敷設したけど駅もないし、イベント後の運用の予定がない。

 企画も山の方に行く高速規格じゃあなくて、市街運用だからMax3勇車(30U)で普段は2勇車(20U)ってところでおっそいけど、十分だと思う。

 簡単建築セットを今年も用意したり、景品や参加賞を作ったり、運動用の飲み物や軽食のメニューを作って発注したりってしているのは、もうここくらいしかマトモに話してくれないからで、エコヒイキってことじゃないんだよ。


 実況台本も用意したし、去年どうぞしたようなのも発注してる。

 天気は、たぶんちょうど良くて、風も少しある運動日和びより

 イベントの最大の敵は天気だけれど、今まで嵐でアウトだった他は、晴れの日しかないの。だから大丈夫。

 かさ合羽かっぱはなから用意していない。準備は万端ばんたん、さあ楽しもうね。

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前もって相談してくれると、僕もモヤモヤしなくて済む。

やる気が上滑うわすべりもしていなくて、今回はきっと自分達がやったって言える。

去年は村でモゴモゴしているだけで、実質僕がやったようなものだった。

前回は反省会もして「次回はどうする」って話合いもしたらしい。

色々と突っ込んで、忙しいばかりにしてるけど、

こういうパ〜ってするのがあるから頑張がんばれるってことにしてよ。

これが毎年になるように今回はしっかり自分達の手で盛り上げていこうね。

じゃあまた。

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