将軍を拾った。

第29話

その日、渚が目覚めると将軍はすでに起きていて、日の当たる縁側で例の赤ちゃんと楽しそうに遊んでいた。

「ふふふ。うふふ。よしよし」

きゃっきゃ！

寝不足のせいか、頭が少しぼーっとしていたが、体調はとてもいい。渚は、まるで家族のように、幸せそうな時間をおくるジョンソンと赤ちゃんに気を使って、音を立てないように洗面所へと向かう。

「おはよう！渚殿！」

渚の努力空しく、ジョンソンは渚が起きたのをあざとく発見して、声をかけた。

渚も内心、大変満足しながら答える。

「おはよ。ショーグン」

「うん！今日は学校が休みだから。街に行きたいな！」

それって、デートってこと？

頭を掻きながら渚は少し考えた。

将軍と一緒に住むようになってから早くも一週間が経とうとしていた。初めて将軍を見つけたのが月曜日、それで、今日は土曜日だった。

「」