第5話
「おーいたいた!ちーちゃーん。しょうぐーん。おつか・・・・うわあぁっ!!」
「ああ!!!!!今日はなんていい天気なんだろう!!!!!!おやっ!!こ!こは!!なんという事だ!!偶然偶然!!!!保健室じゃぁないか!!!!!!!!おかしいな!小指の第二関節のトレーニングをしていただけのはずなのに!な!なぜこんなところにきてしまったんだ!?オカシイナー!!」
「ちょっとゴリまつ!」
「はぅっ!!五輪治君!?どどどどうして?!」
アセアセ・・・っ!
「あれー!?おかしいな!おかしいぞ!ど・・・!どこからか!ちず・・・宇志先生の声がするぞ!おかしいな!ああ!そうかここは保健室だったからか!ケガも病気も無いのになぜ保健室に来てしまったんだー!?俺としたことがオ!オカシイナー!!」
「あっ!!あれー!?な!!なんでだろー!!真面目にお仕事しかしてなかったのになんだかお酒の匂いがするなぁー!!あっ!あっ!!そそそうか!誰かが、きっろ可愛い生徒の誰かが消毒用のアルコールをまた床にぶちまけたのね!?うーふふふ(裏声)!世話のかっかかか・・・ッ!りゅ子供たちねー!仕方ないわぁー!あっーー!!ああ!あっ!そそそそこにいらっしゃいまするのはごり・・・松下先生!じゃありませんの!?あ!いえ私ったら!松下先生がいらっしゃるわけ無いでございますわねっ!オホホー」
「・・・先生たち?どこに向かってお話ししてるの?・・あっ・・・将軍様・・・!」
由夏、恥ずかしそうに手を振る。
「ああ!!やはり!!あっあっあっ!!あなたはちづ・・・・宇志先生ではありませんか!!!なんとなく声がするような気がシテイマシター!きっ奇遇デスネェー!」
「あっあらあら!!こんなところに五輪・・・松下先生がいらっしゃいますなんてぇ!めっ!めめめ珍しい事でございますですすす!わ!わわわわたしはいまこの子の治療の途中デシタノヨー!先ほどまで大変デシタノヨー!ああっこっ!この匂いもー!イケナイ子ネー!!」
ぷぅーん・・・・。
ぺたぺた!
「くっ!酒臭いッ!!千鶴先生!それについては僕にも責任が全くないとは言えないかもしれないが、この匂いはこぼしたアルコールでなどではなくあなたの・・・むぐッ」ペタッ!!(クソデカばんそうこう)
「ムグーーッ(渚殿ー!由夏殿ー!)」
「アアー!これは幻覚作用のあるチョウセンアサガオの中毒症状デスネー!脳細胞の神経伝達にアトロピンが作用して動悸、興奮、意識混濁などの異常が出てマスネーッ!!本来なら設備の整った病院に行かなければいけませんが、脱毛症から後天的細胞異常、擦り傷から寄生虫疾患に至るまで各種医療技術のライセンスを習得しましたこのワタクシがここにいてよかったでちゅねー!!その必要は無いですわヨー!」
「ややぁっ!!!なんという的確で見事な治療なんダーー!スゴイナー!なっ!なあ!お前らー!!!こんな素晴らしい先生が自分の学校にいてくれてよかっタダロー!?」
「ねぇ渚?先生たちさっきから誰にお話ししてるのかな?」
「あーあーいいのいいの。行くよ将軍!由夏も!」
「う・・・うんっ!」
「ムグー!」
・・・ぐぅー。
「?」
「何の音だろ?」
がくっ・・・・。
「将軍様っ!?」
「ああー将軍のお腹の音だ。よっぽどお腹すいてたんだねー。よいっしょ。あぁ結構重いや・・・ねぇ由夏そっちもって」
「う・・・うんっ!」
「じゃねー先生たち!また夜警困らせないようにね!」
「あっあっ!!まってッ!おねがいー!二人にしないで~!」
「おおお!おい!お前たち!ま・・・・待ってくれぇーー!お、おいてかないでくれー!」
「え?気まずいの?」
「・・・あっちっ違うの違うの!!決してその!悪い意味じゃないんだから!そ・・・そそそそうだ!気を付けて帰るんでございマスワヨーッ!」
「そっそうだ!ちず・・・う・・・う、宇志先生の言うとおりダナー!!気をつけてかっかっか!帰えるんだゾー!お前たちっ!」
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