ありがとうハイドシュヌッケン
唯一ワーカー5人の甘菜ちゃんが連手番で、2木、家畜市場で羊さんと1飯をもらって、8ラウンド目終了。
9ラウンド目、めくられたのはもちろん野菜。栄養士の起動はパス。飯は12飯もあるし、ここで使っちゃったら羊さん繁殖させられなくなるしね。
スタプレのくびきさんは畑。この辺から畑は初手級アクションになるよね。やっぱりドリル鍬を取っておいて良かった。畑補助があるのとないのとじゃ、心強さが全然違うわ。
甘菜ちゃんはスタプレ……スタプレ!? いきなりスタプレなんだ!?
「1木払って『厩の木』を出しますね」
「おおー、ホエイ桶とコンボか」
厩の木は、この先3ラウンドのスペースに1木材ずつ置いて、各ラウンドのはじめにその木材をもらえるという効果の小進歩。甘菜ちゃんはホエイ桶でガンガン厩を建てられるから、木材不足になることはなさそう。弱点は畑の数が少なそうなことぐらいだけど、6部屋あるから石の家に改築できれば、点数的には十分補えるよね……。
それにしても、ここまでくびきさんか甘菜ちゃんしかスタプレ行ってないんじゃない? さすがに他の人もスタプレ行ってくれないと、そろそろ私もきついよ。
え? 自分で行けって? いや真面目に、それも考えないとなぁ。でも3人しかいないから、手番が足りなくてなかなか余裕がね。
ほらっちさんは5レンガ2葦払って、4部屋目の増築。
石積君は2飯授業で石飯を回収して……そっか、まだそこの石飯残ってたのか。で、出したのは『現場監督』。出したら資材を飯で軽減しつつ、大進歩を取れる。それ、石積君まで回ってたかー。やっと井戸を取るのかな。
「レンガ窯を取ります」
「は?」
思わず間の抜けた声が出た。なんで? なんでレンガ窯?
「石積君、小麦持ってないよね?」
「うん。持ってないよ」
「じゃあなんでレンガ窯?」
「諸事情で」
「……あー、アレかー」
「アレだねー」
ほらっちさんとくびきさんは察した様子。でも私はわかってない。甘菜ちゃんも首を傾げてる。アレ? アレって何? 井戸よりレンガ窯の方が都合の良いカードでもあるってこと? わからーん。
「そのうちわかるよ。たぶんね」
「さいですか。私はとりあえず3木で」
この後、くびきさんは葦石木、甘菜ちゃんは3木。
ほらっちさんは例によって小麦職業。出したのは『森の監督者』。効果は、森林と粘土抗の両方が使用されていれば、その中間のスペースにワーカーを置けて、3木と2レンガをもらえる。なるほど! 森林は3木だからすぐ埋まるけど、粘土抗は1レンガだから埋まりにくい。だけどほらっちさんは抗夫と黄土の庭師を出してるから、1レンガでも取りに行く理由がある。粘土抗が埋まるなら、森の監督者も使えるってわけだね。やっぱほらっちさん、面白いカードの使い方してくるなぁ。
石積君は2木。装備品揃えの効果で出したのは『ハウベルグ』。この先4ラウンド、2木と豚さん1匹を交互に振らせられる。順番は石積君が決められるので、木を先にしたみたい。コストの3飯と条件の3職業が重いけど、これもなかなか強いカードだよね。出来ればスタプレで出してくれませんかね、石積君。
で、私の番なんだけど、ここ悩みどころなんだよね。家畜の繁殖態勢を作りたいところなんだけど、今の私の盤面だと家畜を飼える場所は、家と1マス牧場だけ。これだと合計3匹しか家畜を飼えないから、例えば羊さんを繁殖させようと思ったら、豚さんを逃がさなくちゃいけない。どこかで水飲み桶を出せてれば良かったんだけど、そんな暇なかったし、そもそも私はまだ1回もレンガを取りに行ってない。じゃあ柵を引くしかないんだけど、今手元にあるのは8木材だけ。趣味の柵作りで4本柵はもう引いてるから、木を全部使うと12本柵になる。15本柵には3本足りない。こんな中途半端な柵は引きたくない。引きたくないけど……仕方ないか。ボードに木を取れるところは残ってないし。
「柵行きます。8木材使って6マス2区画にしますね」
これで羊さんと豚さんの2種繁殖態勢が整った。よしよし、軌道に乗って来たぞ。ん? あ、しまった。先にハイドシュヌッケン飼いを出しとくんだったかな。うーん。甘菜ちゃんが豚さんを後回しにしてくれるといいんだけど。
くびきさんは建て増しで5木2葦払って増築。
甘菜ちゃんは羊さん2匹。よし、豚さんを後回しにしてくれた! ホエイ桶とか厩の木とか家畜追いとか買い付け人とかいろいろ処理があったけど、とにかく羊市場に行ったということで!
ほらっちさんは増員。これで4人家族。出した小進歩は、『野菜スライサー』。効果は、1ラウンドに1回、手元の野菜を2振り飯とボーナス1点に換えられる。野菜は4つまでは1つ1点だから、野菜が余ってるときじゃないと使いにくいカードなんだけど、ほらっちさんは黄土の庭師で野菜を手に入れられるんだよね。なるほど、これもコンボか!
石積君は漁。マイペースだなぁ。
てことで、私の番だね。よし、授業空いてる!
「1飯払って、ハイドシュヌッケン飼い! 誰かが豚さん取ったら、私が羊さんをもらえます。ハイドシュヌッケンの意味はわかんないけど」
「ドイツのリューネブルクってところに生息してる羊らしいよ」
「へー、ほらっちさんよく知ってますね」
「筋肉質で、脂身が少なく、高地のハーブを食べているのでとても香ばしい風味が味わえます、ってぐぐったら出てきた」
「なんだ、スマホで検索しただけですか」
このラウンドも、最後は甘菜ちゃんの連手番で終了。副業で厩を建てて、厩の木発動。そしてお待ちかねの豚さん2匹で、ハイドシュヌッケン、その他いろいろ発動! これで羊さんの繁殖態勢が整った。香ばしい風味が味わえるらしいし、栄養士も腕の振るい甲斐があるね。ありがとうハイドシュヌッケン!
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