徹底抗戦
段ボール箱いっぱいの最初の
錆びついたコンロのふにゃふにゃした火勢いきを殺してとろ火へうつせ
自立せんこと決めたれど延々と君の家まで続く渋滞
仕送りで酒のむばかり 母が見送るのをふりかえれずに
みんなしぬかわたしがしぬかのどっちかだ あんな夜明けを待ち望むには
コンビニまで走れば肝臓いたくなる弱弱しくも生きてるわたし
知らない友人の話ばかりする友人の横顔ながむ夜の車内で
こわい夢のなかで君と電話してた 目が覚めて君に電話をかけた
「泣いていい?」なんて電話で許可とった むずかしい世の中になったもんだ。
どうすればいいのかなんてわかるはずない お風呂もしばらく洗ってないし
名古屋市指定資源ごみ袋に捨てた成人式の集合写真
ブランコの凍てつく鎖にぎりしめ火を熾すように何度もゆする
うそばかりいってどうする? こんな歌わたしをすこしもあらわしてない
ゴミ捨て場の丸形蛍光灯たちはもう光らない天使のわっか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます