ツツジ月五日 月齢14.3
第1章 ソラマメ登場♪
1-1
君は、
ふんふん?
全身がふわふわの毛で
まんまるのお顔に耳が二つ、ピンと立っている。
……おかしいにゃあ?
それは僕の知っている猫ではないね。
見た目や大きさは君が思っている猫と同じだけど、僕の知っている猫は
そしてもちろん、お
それが僕が知っている猫。
そして僕でもある。
君の知っている猫とは、ちょっと違う
そんな僕たちが住むのは大きな大きな海の、どこかに浮かぶクエスチョンマークの形をした小さな島。
その名も、はてな島。
町へと続く
そして町の中央広場には、島のシンボルである
いま君が何にもすること無くて、ヒマにゃ~っ!つまらないにゃ~!! って、
(ΦωΦ)♪
僕の名前はソラマメ。男の子。最近お誕生日が来て大人になった。
お誕生日が来た日から、お砂糖抜きのコーヒーが飲める様になれると思ったけれど、相変わらずお砂糖とミルクをたっぷり入れないと飲めないし、虫取りも魚釣りも大好き!
いつになったら苦いコーヒーが飲めるのかにゃあ?
いつも、ベージュのポロシャツにカーキ色のサスペンダー付きのズボンを履いていて、焦げ茶の肩掛けバックを持って、島中を駆け回っているんだ。
駆け回る理由?
それはね、僕がこの島で
――にゃ? どんな新聞かって?
事件がまったく起きない平和なはてな島はね、新聞の内容も、とーっても平和なんだよ。
……例えば、明日は町の
そして
このたった3匹で、毎日100部の新聞を作っているんだよ。
すごいでしょ?
(ΦωΦ)
「おはよーございまーす!」
その日も元気よくはてな新聞堂へ出社すると、編集長のミケランジェロさんは外出中。
ふくふく猫のタマジロー先輩と、はてな新聞堂の
紫色のヴェールを
それをすごーく真剣な顔して見守り続けるタマジロー先輩。
すると突然、キュウ☆ニクニクさんが黒目をカッと見開き、なんでか部外者の僕を指差した。
「マメ!」
「にゃっ?」
「お、お前に、【ごじの相】が出ている!!」
「ほえ?」
「
「はえ?」
「……お疲れ様でした……」
と、いつもの
「え? あ、あの、タマジロー先輩? ニクニクさん、帰っちゃいますよ?!」
ニクニクさんは、まだ新聞の占いの結果を言っていない。にも関わらず、帰ろうとしている。それなのにタマジロー先輩は身動きせずにメモ帳をもって、真剣な顔をしていると思ったら、
「……ぐううぅう……!!」
なんて器用にゃ。
……ニクニクさんの占いは、とっても長いからなぁ。
毎日、占いコーナーをするためにニクニクさんに来て貰って、
しょうがないので、代わりに占いの結果を聞くため、ニクニクさんを追いかける。
……僕だって、アズキばあちゃん家の逃げた
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