第5話 新しい世界

5歳になった俺は名前を授かる。


この世界では神様が名前を決めているらしい。


だから、家族に苗字が無い。


お父さんはバトルドで母はメリー。


苗字があるのは貴族と王族。または聖職者のみらしい。


今日は教会へ行く。


ドローンのアエロー(マルチタスクファイターと言う名前があるが、長いので疾風のアエロー)はお留守番だ。


まあ、アエローとはいつでも連絡可能だし。何かあったらすぐにわかるだろう。


ちなみに両親はあのあと何を勘違いしたのか俺を神から祝福を受けたに違いないとか言い出して来て少し大変だった。


誤解?んなもん解けてないよ。まだ俺を神から祝福を受けた子だと勘違いしてる。まあ、実際はそうに近いのだが……


歩いていると他の子供達が集まっていた。集団を作っている子も居れば母に引っ付いている子も居る。


(もう集団を作ってるのか……)


【マスターがあまり他の子と接しないようにしてた結果ですね】


俺の心にクリティカルヒットしたが、そんなのに屈しない。屈しないもん!!


さて、順番待ちも暇だな……でも話しかけるには少しお話デッキが……天気デッキしか無くね?


俺の手持ちを再確認した所で俺の千里眼(笑)が美少女を発見した。


……しかもあれ虐められてない!?


(これは……いける?)


【どうしました?】


(実は……)カクカクシカジカ


【まあ、日頃の筋トレの成果でも見せたらどうですか?一応保険として補助魔術でも自身に付与したらどうですか?】


(なんかチート行為を計画してる気分……)


【でも早くしないとヤバいのでは?現状ご両親は気付いていないのでしょう?】


(あ、そうやん。なんか言ってられる暇がねぇ!!突撃!!隣の喧嘩事情!!)


って事で喧嘩へと突っ込みました。

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