第3話 覚醒者

遥か遠い昔。古代の人は現代よりも技術が発達し、宇宙開拓へと移った。


しかし、突如として出現した惑星外知的生命体。現代では魔物と呼ばれるものが出現し、人類は食い散らかされていった。


残された弱者は食い散らかされていった先人達の遺物を受け継ぎ、新人類へと遺物を受け継がせ、そして遂に魔王を倒し、英雄となった新人類種の勇者による統治が始まった。


しかし、新人類は残された遺物を解読出来ず。技術もほぼ全て壊され、土へと還った。


そして、それから数千年が立ち。魔法と剣。そしてロボットによる異世界が誕生した……


しかし、それまでに何度も破滅の危機へと陥った。


レッドムーン。


月は不定期に赤くなり、真の月の姿を見せるという。


赤い月と、黒い月が天空で出現し、崩壊するのだと言う。


それが現実になった。


「めりー……メリー……!?」


深夜。


突然警報が鳴ったと思うと街中で突然爆発が起きた。


飛び起きた俺達は即座に家から出てこの街から逃げようとしたが、準備している時に屋根が崩壊した。


崩壊した屋根から月が見えた。


赤い月、黒い月。


「メリー!!メリー!!おい、しっかりしろ!メリー!?」


横を見ると母が口から血を垂らして気絶していた。


(嘘だろ……お母さん!?)


「そんな……ウソだ……ウソだと言ってくれ!!」


何か自分にできる事……自分に……できるのは……


与えられた力さえ使えれば……


【ポット201番からマスタープランXへ。こちら総合統括センターです。お目覚めになられたようで】


(誰だ?)


突然脳内に直接声が聞こえた。


中性的で機械のような声だ。

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