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あれから2週間が経ったくらいだろうか。
「最終選考結果のご連絡」というメールが届いた。頭の後ろあたりから纏わりつく何かが、嫌な予感をさせた。「誠に残念ながら」という文字が見えた瞬間、メールを削除した。社会から不必要の烙印が押されたのだと思った。残念って言うなよ。貴意に添いかねるってなんだ。何ひとつ思っていないくせに。頭の中が騒がしくて、パニックになった。
気が付けば、母の胸の中で泣いていた。部屋のカーテンは風が吹かずピタリと止まっている。今まで生きてきて、楽しかったことより虚しいことの方が多いように感じる。そもそも、心の奥底から感じる楽しいという感覚がわからない。思い出せないだけなのだろうか。友人と遊んでいて笑っていても、どこか帰りたいと思っている自分がいるし、恋人と過ごしていても、何かが違うなと感じている。そんな色々なことを頭の中で駆け巡らせ、このまま胸の中で死んでしまいたかった。この時、ある意味自分の中の何かが死んだのかもしれない。
インタビュー 綾瀬 佳 @ayasekeito
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