第9話会計課の横領

それは、一本の電話で発覚した。

ある、福祉団体の役所への支払金60万円が振り込まれてないと、会計課の主事が福祉団体に電話すると、支払い済みだと言う。後日、領収書を見せに来た。

担当したのは北鶴主査。

60万円の横領が発覚し、翌日南風新聞に載ってしまった。

役場へ苦情の電話が殺到。

警察が捜査に当たった。すると驚愕の事実が判明した。

北鶴主査は3年間で、7500万円の着服をしていたのだ。

キャバ嬢に貢いでいたらしい。また、自分の車も高級外車。

神田町長は町民説明会で謝罪したが、町民の怒りは収まらない。

またもや、姶良町で不祥事が発覚し、前園総務課長は胃が痛みながらも、事件の再発防止と、神田町長が責任を取り辞任する運びを説明した。


たった半年間、在任していた神田町長は普通の弁護士に戻った。

新たな、町長選挙が公示された。

杉浦相談役は再び立候補した。

その他は立候補者がおらず、無投票で杉浦新町長が、誕生したのである。

それを、皆、プラハの春に因んで、姶良あいらの春と呼んで喜んだのである。

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