第8話神田新町長の改革

神田新町長は、執務室をガラス張りにして町民に仕事振りをアピールしたい!と、前園総務課長に漏らした。

町議会で決めて下さいと返事した。

町議員も刷新された。

若林建設は官製談合により、公共事業の入札に参加出来ない事にした。

建設課は大きな人事異動がなされ、町民図書館長が建設課課長に就き、建設課シルバー人材起用で前副町長の杉浦が就いた。これは、図書館館長の相談役代わりの異動だが、実質は杉浦が建設課長のようなものだ。

彼は、人徳者で曲がった事が絶対受け付けないタイプなのだ。

新町長は、勢力的に改革を進めた。


町役場から喫煙所が消えた。役職者は部下と居酒屋に行く事は、例外を除いて禁止された。

周りの不満は爆発しそうなくらい、職員をがんじがらめにした。

また、町民バスも利用者が減ったため、廃止された。これには、高齢者の町民が激怒した。

兎に角、新町長は若きリーダーとして、アピールしたかったのだ。

新町長就任半年後には、役場職員からも、町民からも不満の声が上がった。

そして、新町長体制をおびやかす、事件が発覚するのである。



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