落ちる!!

「ゴーン…ゴーン…」

とこかで鳴り響く鐘。

僕は、嫌だと思いながらも、出した。


足を、

「ひたァ…」

じんわりと、そして早く、

冷たさが僕の体内に潜り込んだ。

思わず泣き出したくなるような、人間なんて辞めればよかった、と。

思わせるような。


しかし、動くのをやめないこの体。

いや、動かせ続けなければならないこの鼓動。また一歩、また一歩と、前に進み続けた。


少しすると、丘が見えてきた。

足を地面に、"上"に差し出した瞬間


「うぐっ…、っ」


足には、針が。

針が足には、。


刺しだした。


仕方もなく、またその針山を越えた。


次は、道が別れている。


一つは、穴。


もう一つは、穴。


僕は、ゆっくりとその中に入り込んだ…。


じんわりと…染み込むように…、ね。

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