第9話 ラルゴンへ
早速、ラルゴン派遣チームが結成された。
陛下様を頭に馬術に秀でた選りすぐりの騎士達、ラルゴンの調査員、そして わたしだ。
馬車は二台用意された。一方はわたしが、もう一方は必要な荷物が積み込まれた。
陛下様は、騎士団と同じく馬で向かうと云う。陛下様は、自分を決して甘やかさない。特別を求めない節がある。必要最小限、スピード重視の采配だ。
そうして、朝を待たずに出発したのだ。
こう言った時の陛下様の対応は、とにかく速い。
わたしの乗った馬車は、ここで寝ることも出来る設計に成っていて、いつでも横になる事が出来た。
窓を覗くと、馬車の左右を女性の騎士が並走している。
わたしは、自分の事は自分で出来るので、わたしだけの専属は要らないと断ったのに、せめてもと云う事で、騎士団の中に女性騎士を二人 編成してくれた。
出発前は、陛下様と
しかし、陛下様の
リン、頼んだぞ
の短い言葉の中に、強い信頼をわたしに寄せてくれていると感じた。
嬉しかった。
やっぱり 朝日は見れない。出発し、少しすると暗い内から、ほそい雨が降りだした。
騎馬団は完全雨対策を施していたので、その歩みを止める事もない。逆に速めているのではないのかとさえ思える。
わたしは、ラルゴンに近付くまで、優しい雨が降る事を願った。
この雨が、みんなの
食べる時と寝る時以外は、ラルゴンに向かって馬を走らせた。
通常五日掛かるところを三日で到着する算段だ。
それにしても陛下様は凄い。
食事も寝る所も、騎士達となんら変わらない。極当たり前の様に、野外で作った汁物を食べ、簡易テントで寝る。
陛下様と共にした全ての人は、そのハートを鷲掴みされるのだ。
騎士達は皆、陛下様の為なら命を惜しまないだろう。と ロイドさんが語っていたのは、本当だろう。
わたしも、その一人になった。
いや、嘘を付きました。命は惜しい。
わたしたち派遣チームは、城を出てから、背後に雨を従えてひた走って来た。
相変わらずの雨の中、朝食を取り、出発準備をしていたわたしの馬車に、陛下様が顔を出した。
「リン。
外に出て、手足を伸ばすがよいぞ。」
わたしは、すこし
これ以上強い雨に成らないように、馬車から一歩も出ていなかったのだ。正直 豪華な馬車とは言え、きつい。
雨はほそく、しとしと降っている。これくらいなら、みんなの
思いっきり背伸びすると、陛下様の優しい眼差しを感じた。
その眼差しに導かれる様に、長身の陛下様の顔を見上げた。
その瞬間、陛下様の頭上遥かに例の龍が現れた。
龍は、くねりながら風を巻き起こし、わたし達の向かう方に翔んで行った。
わたしは、眼を見開いた。
「国王陛下様ぁぁっ。
大変です。
どしゃ降りが来ます。」
「あい わかった。
リン。
これは、好機ぞ。
ここから、ラルゴンの渇いた地まで、我らは豪雨を連れて行くのだ。」
陛下様は素早く、
ラルゴンまで早馬を出した。
道すがら、一刻も早く豪雨が来る事を知らせるのだ。そして民衆の安全を確保し、豪雨に備える様に。
先頭に陛下様、その後ろをわたしの乗った馬車、並走して二人の女性騎士、
陛下様の命を受けて、そのほかの騎士達は早馬と化し、あっと云う間に雨に消えて行った。
どしゃ降りがやって来た。
ここからは、さらに厳しい歩みになるのは必至。
陛下様は
しかし、窓から見える女性騎士達の姿は、どしゃ降りであるにも関わらず、自分の仕事に誇りを漂わせ、凛としていた。
この人達も、陛下様に命を預けられるのだろう。
こんな人達をわたしは、知らない。
自分の命さえも、預けられるのだ。
胸が熱くなり涙が込み上げた。わたしは、わたしの出来る事を精一杯しよう。
名前負けしないよう、凛としていたい。と思った。
どしゃ降りの中わたし達は、確実にラルゴンに近付いて行った。
と、早馬が一頭帰って来た。
全ての手筈は整い、安全に雨を迎えられる事。ラルゴン一帯にはすでに細い雨が降りだした事。辺境伯が陛下様を今や遅しと心待ちしている事。などが伝えられた。
それらを受けて陛下様が、わたしの乗った馬車にやって来た。
「リン。
これからが本番ぞ。
余の馬に。」
「はい。
国王陛下様。」
素早く馬に乗り、陛下様の雨具の中に、滑り込んだ。
暖かい。陛下様の手綱を取る腕、この絶対的安心感は、もう経験済みだ。
荒れ狂う豪雨など、なにも怖くない。
二台の馬車と二人の女性騎士は、そのままラルゴンの辺境伯の城へ、陛下様とわたし、早馬の騎士は一緒に別ルートから向かう。二組に別れて、進む事になった。陛下様の采配で編成を変えながら、最善を進んでいくのだ。
走り屋の陛下様のことだ、わたし達はこの豪雨をはべらせて、ラルゴンを隅から隅まで走り廻り、走り抜けるのだ。
楽しいに決まってる。
雨はますます雨足を強めた。
陛下様とわたしが馬に乗り、後から豪雨を先導 引き連れてやって来る事、雨巫女の雨降らしは、三日三晩続く事、それにより今年の豊作が約束された事を、女性騎士から辺境伯にいち早く、伝えられるだろう。
否、辺境伯自信が身を持って知る事になるのだ。
三日三晩の雨降らしは、湖と云う湖に満々と雨水を溜め込むことだろう。その水量足るや、今だかつて無い程に。
女性騎士達から遅れること、丸一日。夜も暮れ、わたし達は辺境伯の城に着いた。
もっともわたしは、陛下様の腕の中で、ぐっすり眠ってしまっていた。
「国王陛下。
この度の雨降らし、有りがたき幸せにございます。
国王陛下御自ら、足を御運びいただけるとはもったいなくも、光栄至極にございます。
湯浴みの用意を致しております。
どうぞ、
「ラルゴンの辺境伯、ご苦労であった。
先ずは、雨巫女を寝かせてやりたいのだ。」
わたしは、用意されていたベッドに寝かされた。甘やかな香りがする。
遠くで何か話し声がするけれど、どうにも
どれぐらい経ったのだろう。目を覚ますと、
ラルゴンの辺境伯様の城に着いたんだ。
あっ 慌てて飛び起き窓の外を見ると、雨足は衰えず強く降り続いていた。
ほっと胸を
一生懸命に勤めると自分に誓ったのに。
自己嫌悪に
「雨巫女様。
お目覚めに成られましたか?」
「はいっ。
起きています。」
ドアが開けられ、侍女らしき人が入って来た。
「雨巫女様の御世話を仰せつかりました。メイサと申します。宜しくお願い致します。」
「メイサさん、こちらこそ 宜しくお願いします。」
ペコリと頭を下げた。
メイサさんは、まるで 珍しいものでも見るかのように目をぱちくりさせ、すぐ元の顔に戻った。
わたしは、お風呂に入り身支度を整えて、客室に戻った。戻った客室には、豪華な食事が所狭しと並べられていた。
一人で気を遣わず食べられるのは、ありがたかったが到底、一人で食べきれる量では無かった。
お腹がいっぱいになると、また睡魔が襲ってきた。少しだけ横に成ろうと思い、再びベッドに入った。
遠くで雨音を聴きながら、心地良い眠りに落ちて行った。
一時間位経ったのか
何処からか、甘い香りがする。この匂いは、パンケーキだ。
視線の先には、フルーツてんこ盛りのパンケーキとロズワルドの女性騎士二人。
「雨巫女様。
失礼しておりました。
お目覚めでしょうか。先程より陛下がお待ちです。
「えっ 待っ パンケーキ…」
「クスクスクス
雨巫女様。
食べてからになさいますか。」
「あっ 大丈夫です。国王陛下様をお呼び下さい。」
陛下様が、こんなに早くに わたしと会うのは前回無かった事だ。
陛下様は常に、次の一手 二手 三手に紛争している。
「リン。
ご苦労であった。」
「国王陛下様
わたし、昨夜はいつの間にか眠ってしまって…
ごめんなさい。」
「リンよ。
無理をさせてしまった。許せ。
ロイドがおったら、叱られていた
しかるに、ゆるりばかりもしておられぬのだ。
リンの回復を待って、ラルゴンの北側一帯に強い雨を降らせたい。
ラルゴンは、北側一帯が巨大な水瓶になっておるのだ。
そこをいっぱいに満たす。よいか。」
「はい。国王陛下様。
解りました。
直ちに向かいましょう。」
口とは裏腹にわたしは不覚にも、ちらりとパンケーキを見てしまったのだ。
「リンよ。
腹が減っては、と申すではないか。
食事を取らす。半刻後に出発いたす。
余が迎えに来るまで、ここから出るでないぞ。」
当然、女性騎士達はクスクス笑っている。
これ完全に、食い意地が張っていると思われたパターンだよ。
カッコ悪すぎるぅ。
「リン。
準備は良いか。
参るぞ。」
「はい。
国王陛下様。」
わたしは名誉挽回の為に、パンケーキを早々にたいらげ、準備万端 今や遅しと、陛下様を待っていたのだ。
北側一帯にはすでに、外出禁止令が敷かれていた。
災害なく安全に豪雨をもたらさなくては、成らない。
それと陛下様は、雨巫女を神格化する為に人払いをしたいらしい。
陛下様は客室に迎えに来ると、わたしを自分の着ている雨具の中にすっぽり隠した。そう言えば、昨夜も陛下様の雨具の中で寝てしまっていたので、わたしはラルゴンの辺境伯様ともまだ挨拶をしていない。いいんだろうか。
「リン。
しっかり付いて参れ。」
「国王陛下様、わたしはまだ辺境伯様にお会いしていませんが。挨拶も無しで、失礼では有りませんか。」
わたしの腰に陛下様の手が回された。
「リン。
余はそなたを、辺境伯に会わせたく無いのだ。
彼は若く見目も麗しい。」
「んっ?」
「参るぞ。時が惜しい。」
陛下様の素晴らしい体躯がわたし
今回の雨降らしは、陛下様と二人っきりだ。飛ばし屋の陛下様との乗馬は爽快で楽しい。
馬に乗ると、
ラルゴンの北側を除く一帯全てが穀物の生産地であり、ロズワルドの穀物生産の
それはそれは、凄い光景だ。
いちめんの農地
いちめんの農地
いちめんの農地なのだ。
早くも、遥か彼方 農地と雨空の間から龍が向かって来るのが見えた。
「国王陛下様、あちらからどしゃ降りが来ますよ。」
「リン。
リンにしか見えない光景を見てみたいものよ。」
陛下様には、見えないんだな。ロイドさんは見えるんだけどなぁ。でもこれを言うと 悔しいとか言い出すんだろうなぁ。めんどくさいから、言わないでおこう。
たちまちどしゃ降りは、農地を白く泡立たせながらやって来て、わたし達をとらえた。
そして北側の方角に一緒に進んで行く。
北側は風景が一変した。
山と湖 山と湖、よくぞ水瓶と言ったものだ。山と湖しかない。
どしゃ降りは湖面を叩き、水しぶきを挙げ、雨水は山を伝い湖に注ぐ。
凄い速さで
これは、仕事がはかどる。
「この様子を見るに、そう時間もかかるまい。
リン。
一旦、城に戻るぞ。」
陛下様は、早めに雨降らしを切りやめ、城に戻ると、辺境伯様に雨の災害対策を命じた。
せっかく雨を降らせても、農作物を駄目にしたら元もこもないのだ。
雨は恩恵になるけれど、
陛下様も自ら指揮をとり騎士達を引き連れて、雨の中へ消えて行った。
注意深く物事を思慮し万全を整え、労を惜しまない。
陛下様の生き方そのものに
それは、わたしの琴線に触れた。
わたしは、こんな生き方をして来なかった。そんな生き方が有ることも分からなかった。
ただただ、結果に絶望し
もうそんな生き方はいやだ。今 わたしの出来る事を考えよう。
雨は予想より早く貯水湖を満杯にするだろう。溢れだした雨水は農地にぶちまけられる。農地にも、雨は降り注いでいたから、もうこれ以上は要らない。
「たいへん
早く、出なくちや」
陛下様が戻るのを待ってはいられない。一刻も早く、ここを去らなければ成らない。
警護の為に残っていた女性騎士二人とわたしは、
女性騎士達には、陛下様の命令だと、嘘を付いた。
二頭立ての馬車を女性騎士達がはしらせる。不慣れと、激走行に馬車の中は修羅場と化した。
はやく
はやく
馬車は更に加速した。わたしは、必至にソファーにへばりついて耐えた。
そんな事しか、今の自分には出来ないのが
日が暮れて来た。只でさえどしゃ降り、夜目が効かない。
わたし達は、前進を諦め馬車の中で三人で眠ることにした。
女性騎士達は、恐縮していたけれど、陛下様の命令だと、押しきった。
この言葉は、水戸黄門様の
おばあちゃんがよく見ていた時代劇ドラマだけど、本当の意味を異世界で理解した。
「リン、リン。」
馬車のドア越しに陛下様の声がする。
夜は明けていた。雨足はまだ強く、薄暗い。
「国王陛下様ぁ。
ごめんなさい。勝手な行動して…でも」
ドアを開けるなり、わたしは陛下様に飛び付いた。
雨が全てを壊していないか、恐かった。
「リン。
よくぞ、
ラルゴンはそなたが、救った。」
陛下様は子供の頭を
わたしは、不安から一気に解放され、またしても陛下様にすがって泣いてしまった。人目も
馬車の中には陛下様と泣いているわたし。雨音は止むことなく鳴り続いている。
「なぜ 泣いているか、聴かないんですね。前に泣いた時も…」
「そなた自身にもよく分からぬのであろう。」
「えっ ふぅぅ
聴いてほしかったなぁ
お腹が空いていたからかも知れないでしょう。」
「おお それは、すまなんだ。
ハッハッハッハッ」
「フッフッ
国王陛下様、ありがと。
わたしの元いた所では、もともと雨が多く降るんです。わたしの住んでいる地方は特に、全国一位の降水量なんです。なのでわたしの様な雨女は、嫌われるんです。
雨はもう、うんざりだって。」
わたしは、キッと唇を噛んだ。
「リンよ。
自分の力をコントロール出来るようになれば、良いのではないか。
そなたなら、出来ようぞ。
余も力をかそう。」
「そんな事、出来るんでしょうか?」
「そなた次第であろうな。」
「やります。
やらせて下さい。
わたしは、この世界の事は夢の中の出来事だと思っていました。楽しめばいいぐらいに。
こんなカッコいい、わたしである
これが夢でも現実でもどっちでもいいんです。
いえ、違うわ。
夢からはもう覚めました。
努力します。
わたし、頑張ります。
お願いします。
ここに居させて下さい。国王陛下様の所に。」
「それが、そなたの望みであるか?」
「はい。」
「余は、望みを叶える約束を果たそうぞ。」
「キャオ
国王陛下様 ありがと。」
わたしは、陛下様にムンギュと抱き付いた。
「リンよ。
余が、口づけると微妙な顔をするくせに、そちからは引っ付いて来るのだな。
まことに、面妖な。」
わたしは、目をぱちくりさせた。微妙に引いていたことを陛下様は、気が付いてたんだなぁ
ロズワルドの城までもう近い。雨もだいぶ細かく成った。
陛下様は、馬車から出て馬で城に向かう。
ラルゴンに残った騎士達は、水量調査と情報収集後、雨が止むのを待っての帰路となる。万全を期すのだ。
「陛下、
お帰りなさいませ。 リン様、
お疲れでは有りませんか。
ラルゴンの辺境伯様から、お二人が雨降らしを無事に終え、帰路に着かれた。
と、早馬で文が届いておりました。」
「そうであったか。
ロイドにも見せてやりたかったぞ。」
「ロイドさん、
只今、戻りました。」
「ロイドよ。
リンにパンケーキと茶を頼む。」
「かしこまりました。」
陛下様の脳裏には、はっきりとわたしのパンケーキ好きが、刻まれてしまった様だ。
「ロイドよ。
リンが暫くここロズワルドの城に留まる事となった。
雨降らしを自在に操る力を習得するに、余が助力することとした。
リンの希望である。」
「ロイドさん。
よろしくお願いします。
だけど、ずうずうしい
持って来たいものが有るんです。
大切なものなんです。」
「リン様、
もしや、持って来たいものとは…
これでしょうか。」
ロイドさんは、奥から、骨壺を抱えて来た。
「あああっ
それです。
どうしてぇっ」
「リン様を召喚した時、一緒に召喚されたのです。
大切に抱いていらっしゃいましたので
帰還の際には、お返ししようと、預かっておりました。」
「はい。大切なものです。
よかった。ずっと一緒だったんだ。」
わたしは骨壺を抱き締めた。
ぽろぽろと涙が溢れた。
もう言い訳はしない、人のせいにもしない。
おばあちゃん、見ててね。
わたしはこれから、幸せを目指すから。
ラルゴンから調査を終えて騎士達が帰って来た。その成功と成果、加えて辺境伯からの感謝を携えて。
その頃、城内には雨巫女の噂が流れた。
「リンよ。
そなた、パンケーキ好きな泣き虫と噂されておるぞ。」
わたしは、ぷうっとほっぺを膨らませた。
漆黒の雨巫女は大変な叡智 英断をお持ちだが、子供の様に泣きじゃくる幼い心とパンケーキが大好物と云う可愛いらしい方である。その見目姿と合わせて特異な存在であると。
頭脳は大人子供、見た目も大人子供と云うことか。
わたしは、プッと吹いてしまった。
「噂の元は、国王陛下様ですね。」
「余ではない。」
「それでは、いったい誰なので…」
あっと、わたしと陛下様が同時に声を挙げた。
女性騎士達だ。間違いない。
「リンよ。
人の口に戸は立てられぬ。
許せよ。
ハッハッハッハッ」
ロズワルドに留まる事を決めた今、漆黒の雨巫女像が、崩れて行くのに、そう時間はかからないだろう。
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