第8話 調査報告

 陛下様の下に、ぞくぞくと調査団が集まりだした。

 それぞれの報告を手にして。どれも満足のいく内容だ。


 ほっと胸をで下ろしたのも束の間、辺境の地 ラルゴンでの雨不足が報告された。

 ラルゴンはロズワルド国の最果ての地だ。

 雨は降ったが、到底足りるものでは無かったらしい。

 ラルゴンの辺境伯から、早急に雨巫女の派遣が要請されたのだ。


 その内容は、即座にわたしに伝えられた。

 この雨降らしを成功させたなら、わたしの答えも出るかも知れない。

 いや違う。成功させ、確信したい。

 わたしが何者であるのか。


 自分に決着をつけたい。

 

 そして、このラルゴンでの雨降らしを、わたしは即座に承諾した。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る