ケース3 かなめの事件ファイル

【事件概要】

 

水鏡先生に依頼内容を隠して押し付けられたことが発端。


呪物を存続するために政略結婚を強いられた若女将の千代さんが、恋人以外の全員を呪物で殺害しようと画策。


その惨劇に巻き込まれたというのが正直なところである……

 

  

【歴史】

 

・今回の事件現場である忌沼温泉旅館は龍神の棲む神域(イヤシロチ)を奪うことで繁栄してきた。

 

・足尾家の祖先が神域を奪うためにスカフィズムを利用した呪術を創出する。

 

・一族に産まれた忌子(多肢症?)に呪術を施し、御神体=蟲虫蠢神こちゅうおろかのかみを生成する。

 

・神域の恩恵と呪い屋家業で地位と権力を確立する。

 

・明治時代に表の顔として温泉旅館を創業する?(パンフレットにあった創業百年から推察)

 

・蟲虫蠢神を制御するために生贄を捧げ続け現在にいたる。

 

 

【呪術の概要】

 

・スカフィズムと言われる拷問を用いて怨念を増幅する。

 

※スカフィズムの詳細については割愛。

 

 

・人肉を食べて怨念に蝕まれた虫に呪力が宿っているとのこと。

  

・その虫を宿す容れ物が御神体と呼ばれるミイラ。

 

・その虫を媒介して呪いは伝染する。

 

・この御神体に春、夏、秋に対応する生贄を捧げることで主従関係を結ぶ。

 

※先生曰く

もともとの主従は 親>忌子

しかし呪術を行ってからは 呪物>足尾家

これを指して先生は「捻れてる」と表現。

 

 

・幸男と呼ばれる男性は生贄にされず、旅館に死ぬまで束縛されるとのこと。

 

※先生曰く

言霊の真似事。呪物を呪で縛る雑で穢れた術式とのこと。

 

 

【除霊、解呪の方法】

 

・血を使った術

先生の使った術の詳細は不明。

持っていた古い本は聖書?

陽の気を補うために血を支払ったとのこと……

 

 

・御館様

水鏡先生の無意識には御館様と呼ばれる怨念が封印されている。

 

以前先生が除霊を試みるが失敗し無意識の中に封印した。(失敗の理由は不明。水鏡先生が関与している気がする……)


水鏡先生の危機察知能力と占いの才能は御館様の影響。

 

宿主に危険が迫ると現実を改変してでも危機を回避する。

  

ただし代償が必要。今回の場合は頭頂部の毛根。 

 

 

・龍神祝詞

祠を再建し龍神祝詞を唱え龍神の神威を取り戻した。


結果、龍神は呪物と怨念を破壊し浄化。


今回の場合、忌沼は本来「神聖な沼」という意味だったと推察される。

 

 

【備考】

御神体の腕は先生がコートに包んで持ち帰った。然るべき処理をするとのこと。方法や詳細は不明。要確認。


翡翠さんという親友ができた。今度お茶しに行く予定。楽しみ!


(しかし厳しい尋問がある模様、要対策)

 

後日水鏡事務所からすごい額が振り込まれていたが次の日には口座から消えていた。要確認……

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