✄いいですよ

 ダウンした灯糸あかしはもはやリリューシャ・ウォンに戻されたようだった。

 締め落とした傾城かぶきは、マイクをオフにしつつ私へ振り返る。


「遅いよ。変な気起こさないでね」


 客席へ手を振りながらすれ違い。


「変な気って?」

「今さら何か言おうだとか。これ以上失望されたくないでしょ?」

「……」


 客席を見回す。決着の熱気で満ちていて、続くMCを待ちわびているよう。

 傾城が差しのべた手をリリューシャがとる。それ以外の結末は求められていないし、抵抗すればいよいよ私たちは腫れもの扱いになる。秩序を乱すことは歓迎されなくて当たり前で、大義名分が必要なのは昔から変わらない。でも。


「まだゲームは終わってない」

「そんな小さい問題じゃないってわかるでしょう? 実質KOで援護カットもなかった。あの子を誰が信じるの?」

「く」


 笑ってしまう。それは怒りをまぎらわす舌打ちに近かったけど。


「誰をKOしたって?」


 小さいのはどっちだ。リスナーが何を観に来たのか考えろ。根幹はただ一つで、真実なんて枝葉の取り合いにいちいちやかましい。

 子狐がリングの端を駆けていく。再び動き出した世界の中で。

 一つ目のタグが書き換わった。


「……はあ?」


 ダウンしたリリューシャの姿が崩れていく。

 下から現れたのは私のアバター。マスクド・ファースト。


『――変わり身の術、なんて』


 マーカーのシリアルを入れ替えて、灯糸のアカウントでログインした。位置情報の封鎖は解除され、私はリリューシャ・ウォンとしてリングに立つ。バックドアは設置済みだったし仕組みさえわかれば少しだけ。


『手ぬるいですわ新人。何をやっていますの』


 その修道服をひとつひとつ剥がして塗り替えていく。


不甲斐ふがいないからほら、わたくしに出番を奪われてしまいますわよ』


 イナバ已亡へ。使い慣れた器へ。今までしなかったのは大義がなかったから。ここで言うなら観客が盛り上がるかどうか。

 たとえば不自然なきっかけから劣勢に追い込まれたベビーフェイスの劇的な復活ならどうか。


『えー〈誰?〉〈スタッフさんですか?〉と。普段なら噛んでやるところですが真面目にお答えしましょうか。わたくしもイナバ已亡。先代でしておあいにくさま、当代とは一心同体でやらせていただいておりますの』


 さも段取りのように、傾城に対峙する。

 実情は二心同体、どころか逆走しあう二人三脚がいいところだけどフカしておこう。三方から打ち付けられたレッテル、まずはその一角を崩す。


『……まあ実際はぁダメダメ~な二人三脚くらいですけどぉ』

『ちょっと新人! いま大事なとこですのよ!』


 固まったゴーグルを脱いだ灯糸が、私の隣までやってきて口元のマイクへ声を乗せた。目線が交錯する。

 いいぞ、わかってる。さあどうしよう。どうすれば面白い? アンタはすぐにでも自分でやりたいだろうけど私だってちょっとは魅せないと引っ込めないぞ――


『んちゅ』

『っ、だぁ!? おまっ、また!』


 目と鼻の先でリップ音を乗せた灯糸にとびのいた。


『えへ、センパイかっこいい。じゃああたし休憩するね?』


 しれっと吹き込んだ彼女は不服そうな足取りで場外へ。……まあ目的には合ってるからいいけど。すぐセンシティブな訴え方をする癖は直した方がいいかもしれない。まだ若いんだし。


『違いますわ皆さま、唇ではありません! 一心同体と言いましたでしょう! 同じ体で何かできまして!? ……んんっ、とにかく』


 私たちに大きく傾いて、すぐに中央へと戻った拍手クラップスの天秤。ひとまずこんなもんだろう。初見のリスナーが加速度的に増えている今、あまり既存の文脈ありきで展開するのもマズい。それに。


『わたくしのも引きずり出してくださるのかしら、フォックスマスク様?』


 ここまでお膳立てすれば断れないはずだ。私たちの関係性は強化され、そこに疑いを投げた傾城の発信力は落ちている。彼女のチャンネルだしそれでようやくイーブン未満だけど。ともかくこのままでは東新党かのじょの目的は果たされないから。


『……フハハハ! いいだろう、よほどぶちまけたいらしいな。だが!』


 即座に計算して乗ってきたのは流石。もはやこれも台本で、先の疑惑すらその伏線に変えられる。

 悪役レスラーの型を脱ぎ捨てて傾城は艶然えんぜんと目を細めた。


『レフェリーはもういない。意味はわかるよね?』

『えぇ、もちろん。これよりはルール無用』


 声援という資源リソースの奪い合い。灯糸と違ってゲーム勘がいいわけじゃない私は、笑いを取りに行くのがいつもの手だけど。


『おーっと! 可愛くズッコけてお茶をにごそうなんて思わないんだよ。そうだな、ワタシが勝ったらすぐまたコラボしてよ。今度はサシで』

『なぁっ、なんのことですかしらぁ? わたくしがいつも地雷姫プしているような言い草はやめてくださいまし! なんでも結構よ!』


 逃げ道を潰されたけど問題ない。私は真剣にやったってだ。もともとそういう残念さがウケた節もある。そこは天性と自負しているから。


『――センパイ! マズそうならすぐ替わって、ね!?』


 だからそこで、妙な切迫感で割り込んできた灯糸の声が気にかかった。心配の演技ロールプレイといえばそうなんだけど、何か――。


『ヨソ見していいのかなっと!』

『っ、うわっ、だっッ!』


 腰に抱きつかれ、状況把握もできないままに視界ジャイロを握られる。見よう見まねで受け身を取ろうとひっくり返ったものの、よりにもよってゲームと逆方向に転がってしまった。


『うぼあー……っ』

『あっはは無理すんなー、目ぇつぶってもいいんだからねー』


 このアマ、いきなり始めやがったなマナーはどうなってんだ。


『……っそっちがその気なら』


 吐き気を堪えて立ち上がる。あれ、どこに――


『そうだっ気合入れろ新参者ニュービー! これぞフォック・シー式プロレス術・地の巻がひとーつ!』


――横合い、それも地面スレスレから声がした。寝ころんだ傾城の脚がまるでハサミのように迫ってくる。巨大なヘビのエフェクトが大口を開けた。


『蛇咬/ジャコウ!』


 プレイヤーのオリジナル技。上あごと下あごがこちらの足を剪断せんだんすると同時、視界がつんのめる。フワッと胸の底が浮き上がるような墜落感があって、それで、


(っ違う、!)


 警鐘、警鐘。アラートのログが雪崩なだれをうっていた。クラッキング。メインアカウントへの攻撃アタックをまぬがれたのはただの相性でしかない。


『ってありゃ? 決まってない? おっかしーにゃぁ』

『――管狐/クダギツネ――ッ!』


 おそらく【ロンギヌス】と同系統のガードウェア。前時代のセキュリティ企業として穴という穴を探してふさいできた蓄積を、そのまま攻撃に転用した弊害へいがい。他のガードウェアの脆弱性ぜいじゃくせいを収蔵するという性質だから、未知ニッチなそれに対しては威力が落ちる。


『地の巻がふたーつ――蛇轢/ジャレキ――!』


 両手をマットに着いたままそり立った両足がプロペラのように旋回する。トラッキングマーカーの相対位置が合致する直前、這うように脱出した。

 技のエフェクトにガードウェアの機能が忍ばせてある。観客もいるし視界に入れただけで発動、とはならないだろうがダメージ処理までいけば絶対アウトだ。


『センパイ交代ぁーぃ!』

『控えていなさい新人!』


 戦いのステージが変わっている。小手調べから一気に心臓を掴みにきた。だからここで代わるのは最悪。


『あれー受けてくれないの? リューちゃんに代わってもらう?』

『いいえ、あの子はあなたが苦手なようですので』


 今、灯糸は【ロンギヌス】を使えない。再契約には背景調査込みの身分証明が必要で現状それは望めない。

 昨夜までのデータで起動はできるものの、この界隈で一日のアプデ遅れは致命的だ。昼間に地球の裏側で見つかったセキュリティホールが深夜には星を覆うウィルスネットワークを構築する。さらにそれをしのぐのが防衛兵器たるガードウェアだから。


『二人は年の離れた姉妹みたいだね。姉の愛情を妹は浪費するだけ。ホントはもっとタチが悪いんだろうけど』

『何を……っ!』


 傾城がラッシュを仕掛けてきた。逆水平、タックル、ロープワーク。どれがオリジナル技につながるか分からないから逃げ回るしかない。


『妹なら成長すればありがたさに気付くでしょ。姉だったらしょせん他人って距離をおいてもいい。けどあなたたちはどっちでもない。あの子は根本からそういうものだし、あなたの未来おわりはあの子に結ばれてる』

 ――離れたいと思えないでしょう、もう


 かすかに聞こえた言葉の含みが胸のどこかに刺さった気がした。


『長くは続かないよ。与えることは消費することよりカロリーを使うものだから。あなたは破れたテディベアで、自分の綿を抜いてあげてるだけ。あなたがぺちゃんこになっても機械人形がぬいぐるみに変わるわけじゃない』


 ここで終わるべきだ、と。もはや観客には伝わらない言葉でさとしてくる。拍手クラップスの天秤は役目を終えて、迫る魔手は容赦なく私の器を奪い取ろうとする。

 反論より先に私は一瞬でも延命するための式を模索して――


『勝手なこと言わないでっ!』

『――どうわっ、な、ぁっ?』


 突き飛ばされた、と思った刹那には世界が凍り付いている。同時に身体が消失した。


『だれが機械人形? 事務所ハコに従順なシー先輩こそお人形でしょ!?』


 馬鹿な、なんで出てきた。今はヤバいとわかったろうに。

 シリアルとアカウントをぶんどった灯糸は立ちはだかる。代わりに私がアバターからはじき出された形。


『否定はしないよー? でもワタシはこのあやつり糸を気に入ってる。楽しくらせてくれるし、方針にさえ従えばあとは自由だし。リューちゃんはどう?』


 傾城の長い指がマイクを切る。膝が屈められ、目線が灯糸にあわせられる。ゴーグル下の唇が弧を描いた。


「無理して助けに来たんでしょ? 信用できないから。溺れて掴んだ他人ワラが、今じゃアナタの操り糸。引きずり出された気分はどう?」

『――っ!』


 灯糸が沸騰ふっとうしたのが分かった。

 あぁ、つまり手のひらの上か。負けたらサシコラボというのはつまり、私が灯糸の監視から外れるということだから。

 ――私が、正気に戻ってしまうかもしれないから。

 潜り込もうとした灯糸を、傾城の膝が迎えうつ。


『っぐ、うぅうッ!』


 フッ飛ばされて魅せるのにどれほど自制とプライドを注ぎこんだのか。芝生まみれの背中が得難えがたい何かに思えて叫びたくなるのを堪えた。この馬鹿、何でも一人でやれる気になってどれだけの価値をドブに捨てる気だ、と。


(……いや)


 本当にそうか?

 灯糸は自己中で人を信用しない。今だって、ほんの少し目を離せば私が寝返るとでも思っているんだろう。だからこそ、こうも思ってるはず。

 


『天の巻がひとつ――蛇崩/ジャクズレ――っ!』


 ロープへもたせられた灯糸へ、トップとセカンドロープを掴んだ傾城が水平に遠心スイングした。ダブルキック。返して寄せた波濤なみのような一撃に大蛇の尾のエフェクトが乗る。それを。


『――我者髑髏/ガシャドクロ――』


 生え塞がった骨の樹林がからめとっていた。

 呼出コールしたのは灯糸。捻転ねじくれる死骸の迷路によって逸らされた蛇腹じゃばらが向かう先は。


(やっっぱり私かっ!)


 のたうつ大蛇が私をとらえる。それを尻目に。


『命令実行/インストラクション――Longinus/ロンギヌス』


 灯糸の足刀蹴りが光の槍と共に放たれていた。

 逆転の目。相手の必殺を私へ押し付けつつ、不完全だろうと突破力のある【ロンギヌス】で傾城の権限を奪取クラックする。

 ……思えばそのままにしておく訳がなかった。灯糸が、一度だって他人わたしに命を預けたことを。昨夜はそう仕向けたにしろ、穴があれば塞ぐのは当然で、だから灯糸が私の山海妖経モジュールを使ったことに驚きはない。

 相手は企業製ガードウェア。ロンギヌスの攻撃力は十全に発揮されるハズで――


「命令実行/インストラクション――नागराज/ナーガラージャ」


 光槍が闇に飲み込まれた。それは密集した黒蛇の群れで、その時点で片足を突っこんだ灯糸が悲鳴を上げる。傾城の頭上からこちらを見下ろす、蛇身人頭のガードウェア。


「運が悪かったね。ちょうどさっきアプデ入ったばっかりなんだ」


 捨て身の攻めが防がれる。あとには手札をフルオープンした灯糸のからだが泳ぐだけ。なんだけど、まさか。


「――――、」

 ――いいですよ、どうぞ?


 ちらと絡んだ視線がうながしてきた。最後の一枚。敵の油断を刺す奥の手を。

 わからない。欠片も信用していないクセに。この土壇場で私に向ける確信おもいは何だ?

 虚空に指をすべらせる。この瞬間に延命から必殺へと変わったどくの起動キー。


『――触穢ソクエ――偽銘ギメイ――鼠穴ネズミアナ――野鉄砲/ノデッポウ』

 

 傾城が停止していた。

 トロイの木馬。システムファイルに擬態して、わざとクラッキングされることで相手の低セキュリティ層へ潜りこむ古典的なカウンタークラック。攻め手に欠ける私が傾城に干渉するには、一度わざと攻撃を受けるしかなかった。

 目的はマーカーシリアルの交換。閉鎖されたシリアルを傾城に押しつける。ひらめいた当初は互いの位置を入れ替えれば不意を打てるかも程度のアイデアだったのが、灯糸の横槍で効果が最大化している。

 自ら除外したシリアルを押し付けられて傾城は位置情報を失った。


『答えなさい、新人』


 傾城のマーカーシリアルを私はまとう。

 イナバ已亡にアバターチェンジした私を見て灯糸はわずかに思案顔。


『どうして言いつけを破ったの』


 ミラーマッチ風だった絵面は、灯糸がリリューシャに切り替えたことで差別化される。


『……分かんない、体が勝手に動いて』


 違う。それは理由じゃない、それじゃ観客は納得しない。無言で圧をかける私を、灯糸がふんと睨み返した。


『えっとぉ、そっちの方がやる気でるかなーって』

『は?』


 実年齢より幼いシスター姿はいつもの何割か増しで生意気に映る。


『昨日みたいな、やけっぱち無敵モードになってほしかったの。あたしが勝手して目立ったらセンパイは新人が生意気だー、って燃えるでしょ? どうせ』


 ……私に発破ハッパをかけた?

 盤面をひっくり返しても自分なら理想の形にもっていけると信じて。私は将棋の駒みたいに押しやられて、結果まんまと裏返らされた。

 ていうか何だその、頭にローソク挿して銃乱射しそうな形態は。


『センパイのツボくらい理解わかってるもん、あたし』

『……く』


 性悪げに笑われてつられ笑いが出た。だって、それは。


『うおー! 人を挟んでイチャつくな、殺せー!』


 固まったまま傾城が吠えた。律儀りちぎにリアルでも棒立ちしている。


『……はぁ、新人』

『はい。あのシー先輩』

『シーパイって呼べよぉ!』

『ええと、ありがとうございます。おかげであたしたちの絆が深まりました?』

『何でギモン形なんだよぉ、皮肉のつもりー!?』

『だから、』


 うなずき合う。鏡写しのように私たちは肩をひと回し。灯糸のいいように動かされたのはシャクだけどひとまず危機は去ったと言っていいだろう。攻勢をしのぎ切り私たちは価値を証明した。


『逃げません、どんな挑戦からも』


 首の前後をサンドイッチするツインラリアット。合体技に、傾城のアバターがダウンモーションをとって崩れ落ちる。

 同時にゴーグルを交換。灯糸はイナバ已亡となり、私は代わりに受けとったそれを、リリューシャのアバターごと場外に放り投げる。これが今ある私たちの形だと示すために。


『あたしたちに文句があるなら配信で白黒つけましょう。事務所にはそう伝えてください』


 これは取引だ。認めるなら協力してもいいという。

 表向きは対立でも実質、WaQWaQはイナバ已亡というコンテンツを好きに起用できる。彼らにとってそれは当初の目的と大差なく、また話題性で言えば段違いに高まった。

 それに相手には驕りがある。ファンの奪い合いになれば負けるはずがないと高をくくっている。傾城が最後に抵抗を止めたのだって次善策へ乗り換えたからに違いない。


『ふ、ふふふ……』


 うずくまって端末を操作していた傾城が立ちあがる。マーカーシリアルの封鎖を解いたらしい。


『何を追い返した気でいるのかなー? そのツンケン顔が気に入らねぇなあ!』


 まだやる気か? 身構えた灯糸の鼻先で、パチンと指が鳴らされた。


『重大発表ぉーぅ!』

「な」


 リングデザインが切り替わる。コーナーマットほかに配置された東新党のロゴマークが〔東北のちから党〕のそれへ。


『なんとなんと! これからワタシも東北のちから党へ遠征します! リューちゃんと一緒にお手伝い、もっちろん初代ちゃんも一緒に! 反乱軍の旗揚げだヤローどもッ!』


 えぇー、とわざとらしく驚いている灯糸とアイコンタクト。図々しくそこへ傾城も絡んでくる。呆れた、いくら何でも変わり身が早すぎる。渉外担当にどれだけ裁量があるのか知らないが、少なくとも展開のひとつとして予想していたのは間違いない。


『昨日の配信観たって言ったでしょ。ワタシってば馬鹿正直な女の子には弱いんだよ。ってワケだから、よろしくね☆』

『いやぁマジでいいんですけどそういうの……あたしの新しいお家がぁ』


 いや私のだけどな? 粛々とエンタメにしていってるけど監視役じゃん。明らかに首輪つけられてるけどいいのかそれで? それとも。

 心なしか楽しそうに傾城と絡んでいる灯糸を凝視する。後ろ姿からは副音声も聞こえなかった。


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