第8話新たなスケルトン




俺の倉庫での作業場も手狭になり、引っ越すことにした。

行き先は、農耕地の倉庫でここの金属を全てを、サラス隊が運び出して出発だ。

すでに倉庫と作業場も出来上がっていた。



「中々広い倉庫だな、作業場も棚があって使い勝手が良さそうだ」


めて下さって、ありがとうございます」


「ロベルト、こっちが感謝したいよ」


「これが、ミラーが討伐した魔石になります」


「分かった。それでミラーはどうしている」


「まだまだ元気で強い魔物を討伐してます」


俺は結界内の木の伐採を言ったのに、兵士にそそのかされて結界外まで伐採と討伐を繰り返していた。

なんでも淡く光ったと報告があったので、スケルトンの自我が目覚めたらしい。

目覚めても俺の支配からは逃れないし、無闇むやみに人を殺すなの命令は守っているようだ。


淡く光ったことで、次の段階に行けそうだ。

俺は農耕地をブラブラと歩き回り、地中に眠る骨に死霊術を掛けた。


ジワジワと土が盛り上がり、スケルトンが這い出した。



名もなきシーフ


HP15

MP10


STR3 VIT3

DEF3 INT3

DEX3 AGI6★


やはり死んだことで、ステータスが初期化されている。

死んでから2年内なら初期化されないが、2年以上も経過するとダメなようだ。


それでも、魔物を討伐して魔物のマソを取り込めば、すぐにも強さを取り戻すだろう。

スケルトンを従えて、新たな地中に眠る骨を発見。


又も同じように死霊術を掛けた。

ジワジワと土が盛り上がり、新たなスケルトンが這い出した。



名もなき剣士


HP18

MP10


STR5★ VIT3

DEF3  INT3

DEX3  AGI4★


今度のスケルトンは、這い出すのに苦労している。

どうにか這い出した。



名もなき魔法使い


HP18

MP10


STR2  VIT2

DEF2  INT7★

DEX4  AGI4


火魔法


ミラーの成長と俺の成長で、20体のスケルトンを召喚出来るようになった。

俺は、スケルトンを召喚して、俺だけの死の軍隊を作ろうと思っている。

帝国に逆らうには、それ相当の強い軍隊が必要で、死の軍隊なら帝国に勝てるかも知れない。



倉庫に引き連れて戻ると、ミラーと同じように全身鎧のプレート・アーマーの製作に取り掛かった。

オーダーメードに近い為に、手間暇が掛かったが俺の野望の為に頑張った。


出来上がったプレート・アーマーには、腐食防止液を塗りたくった。

今回はわざと黒くした液で、見た目は黒騎士だ。


プレート・アーマーの後ろには、紋章を刻印してから赤い腐食防止液を流し込んだ。

胸にも赤で番号を書いて、識別することにした。


武器も槍や剣も製作して、盾も製作した。




魔法使いには、帝都から持って来た布で全身が隠せる黒のフード付ローブを作った。

しかしフードからチラチラ見える髑髏どくろが気になる。

シルバーを使った仮面を作って被せた。中々良い感じだ。

それに服も取りあえず作ってみた。

そして、魔物の皮で製作したブーツや手袋も作った。



魔法使いが使う、魔法の杖も作った。

特別な杖で、先端にブラックベアーの魔石がはめ込まれている。

魔法攻撃を増加する働きが、杖には仕込んでいた。

魔法陣と杖の持ち手にルーン文字が刻み込まれている。


手に魔力を込めると、ルーン文字に伝わって魔石の魔力と反応して魔法攻撃を増幅ぞうふくする。

凄い杖になった。




シーフは、顔を隠すように皮のマスクを被らせた。

骨が見えないように、皮の胸当てやブーツや手袋と服を作った。

全てを黒に統一した。



20人が倉庫内で整列している。


「今日から、くわを持って、農耕地を耕してくれ」


理解したらしく、動き出した。



こんな簡単な説明で、スケルトンは手付かずな農地を耕し始めた。

見ていて、手馴れた手付きで耕している。

もしかして、農業の経験があったように手早く耕していた。


それにしても24時間も働き続けてくれて、ありがたい労働力だ。

戦力にもなり働き手にもなる。俺にとって頼もしい味方だ。



3日で広大な土地が耕されていた。


農耕担当のシノーが、あれこれ命令している。

シノーは、我が領土で少ない農耕地を任されている農家の出身だった。

その為に、農業に関して知識が豊富だった。


しかし、今回の植物の成長には驚いていた。



麦や豆がイモが埋められて、1日にして芽が出ていた。

これもマナの効果だった。

マナによって植物の成長が早くなって栄養満点な植物に成長する。

これも余り知られていない知識だ。



そして、成長の早いのが野菜だった。

一週間もすれば、野菜は収穫出来るまで成長しているだろう。

これで、領民に新鮮な野菜を食べさせることが出来る。


それだけの肥料も、土に散布しているからだ。



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