第2話星めぐりの歌・宮沢賢治:声に出して読むと味わい深い

 宮沢賢治の詩「星めぐりの歌」を読みました。

『日本の名詩集第5集宮沢賢治』に掲載されていた詩です。


 宮沢賢治作詞作曲の歌で、『双子の星』『銀河鉄道の夜』に出てくる他、映画「あなたへ」の挿入歌として田中裕子さんが歌ったり、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の挿入歌(楽器演奏)として使われていたりもします。


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星めぐりの歌

       宮沢賢治


あかいめだまの さそり

ひろげた鷲の つばさ

あをいめだまの 小いぬ、

ひかりのへびの とぐろ。


オリオンは高く うたひ

つゆとしもとを おとす、

アンドロメダの くもは

さかなのくちの かたち


大ぐまのあしを きたに

五つのばした ところ。

小熊のひたいの うへは

そらのめぐりの めあて。


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  夜空に輝く星座をうたった詩です。

言葉を並べているだけなのに、なんとも幻想的で、夜空にきらめく星々が目に浮かぶようです。


 「あかいめだまの さそり」は、さそり座のアンタレス、「青いめだまの 小いぬ」は、おおいぬ座のシリウス、「へびのとぐろ」は、りゅう座のことだそうです。


そして、「そらのめぐりの めあて」は北極星のこと。


 学校の先生だった宮沢賢治が、子供達と夜空を見上げて歌っているような、そんなイメージを持ちました。


音読してみるとさらに味わい深いので、ぜひ声に出して読んでみてください。歌えるかたは、ぜひ歌ってみてください。

参考:YouTube 「星めぐりの歌」

  https://www.youtube.com/watch?v=q0gQSKKjh9M


(記:2016-07-06)

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