第2話 彼女出来た
1年以上片想いをしていた僕は、その間女友達に相談に乗ってもらっていた。
高校1年生のときに同じクラスになって、その子とはすぐに仲良くなった。僕はクラスで目立つタイプで、その子も友達がとても多く明るい子だったから、意気投合したんだろう。
異性としては意識してなくて、純粋な女友達として接していた。
その女友達とは高校2、3年と違うクラスになり、僕が好きな子と女友達は同じクラスで仲が良かったから、女友達に相談していた。
女友達は異性の友達も多く、誰に対してもフラットに接する性格で、僕は本当に信頼していた。好きな子にフラれ続けて、高校2年の終わり頃には完全に諦めていた。
高校3年に上がるくらいのタイミングで、女友達とメールをする頻度が増えた。何ってことない、他愛もない会話を続けていく過程で、僕は女友達のことを気になり始めていた。異性として。
「僕らの関係って、どういう関係だと思ってる?」
メールでなんとなく聞いてみると、
「うーん、友達以上恋人未満?かな?」
そう言われて、僕は何だかスイッチが入ってしまった。
「俺は友達以上だと思ってる。」
すると女友達が、
「え?あの子のことが好きなんでしょ?」
女友達は、僕がまだ以前好きだった子を諦めていないと思っていたらしい。
「あの子のことは完全に諦めた。その後すぐ、何でかわからないけど君のことが好きになった。付き合ってほしい。」
「友達関係に戻れなくなるのが怖い。一旦考えても良い?」
女友達はそう言った。
続く
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