この手で幕を

 ――九六九年 雪季二節



 それは「九割方想定できる」ことであったから、その瞬間が来たところで『ヤドリギ』は特に驚くこともなかった。ただ、今の今まで、想定を語らなかったことはあまりに不誠実であったなと、その時になって初めて思ったのだった。

 その程度には。

『ヤドリギ』も、夜深い『ハー・マジェスティ・シアター』での、一人の少女との密やかな稽古の日々を楽しんでいたし、

 ――「終わり」について言及するのを、惜しんでもいたのだ。

 

 

 その「終わり」は、客席側の扉を開けはなつ数人の劇団員と、警備員の姿をしていた。

「アイリーン! その男から離れろ!」

 よく響く声は劇団員のもの、だったのだろう。舞台の上で稽古をしていたアイリーンは、はっとした表情で固まったが、側で彼女の稽古を見ていた『ヤドリギ』は特に何を感じることもなく、ただ、纏った外套のフードを目深に下げただけだった。

 アイリーンが夜間に練習をするために劇場を訪れている、ということは皆の知るところであっただろう。しかし、アイリーンが「夜間に誰かに会っているらしい」という噂も自然と広まるであろうということは、亡霊の噂が立った辺りで十分に予測できた。

 そうなってしまえば、このように、真偽を確かめる者が出てくるのも時間の問題であって。それがわからない『ヤドリギ』ではなかったけれど……、どうしても、それをアイリーンには言い出せないままだった、という話。

 本当は『ヤドリギ』もすぐにアイリーンに離れるように促すべきだったのだろう。アイリーンに余計な疑いをかけたくはなかった。しかし、アイリーンは『ヤドリギ』を庇うかのように逆に『ヤドリギ』の袖を掴んでくる。

 ……その程度には、愛着を覚えてもらえていたのだ、という事実に『ヤドリギ』は少しばかり躊躇いを覚える。

 けれど、そこで躊躇うわけにはいけない。一拍の間を意識して飲み下し、アイリーンの手を引き寄せ、熱傷に引きつった唇を笑みの形にする。

「そう簡単に離すわけにはいかないな」

「『ヤドリギ』さん……?」

『ヤドリギ』の胸の中に収まる形になったアイリーンの声は、ごく囁くようなもの。『ヤドリギ』の突然の豹変に対する戸惑いに満ちていた。だから、『ヤドリギ』はその疑問符に対して、ほとんど唇だけで言う。アイリーンにだけ伝わるように。

「……申し訳ない。芝居に、付き合ってくれ」

 その言葉だけで、アイリーンは『ヤドリギ』が何をしようとしているのか伝わったのだと思う。『ヤドリギ』の視線はこちらに向かってくる警備員の方に向けられていたが、腕の中のアイリーンが微かに、怯えるように震えたのがわかったから。

 それでも、『ヤドリギ』はこうすると決めていた。この時、彼女のために自分ができる唯一であることも、わかりきっていたから。

「何者だ! 珍妙な格好をして、亡霊でも気取っているのか?」

 投げかけられる言葉に、つい、喉から笑いが漏れる。

 かつて炎に焼かれた喉は、かろうじて潰れてこそいないが、意識して強く声を出そうとすると鈍く痛む。それでもあえて声を張って、駆け寄ってこようとする男たちに言い放つ。

「本物の亡霊だと言ったら?」

 ああ、滑稽な三文芝居だと『ヤドリギ』は自分で自分を笑いたくなる。ただ、『ヤドリギ』は確かに亡霊と言っておかしくない存在である。残念ながら、この『ハー・マジェスティ・シアター』の亡霊ではないのだが。

 それでも、あらかじめ亡霊の「先輩たち」について調べておいたことは、この期に及んで多少は役に立ちそうだった。どんなことでも、とりあえずは知ろうとしておくものだな、と『ヤドリギ』は頭の中でここからの動きを想定する。

 そして、アイリーンの頭を左手で押さえるようにして庇いながら、真っ直ぐにその地点を「見据える」。

「ふざけるな……っ!?」

 舞台に登りかけていた男たちの足が、止まる。

 男たちの目の前に、ぱん、という軽い音と共に炎の花が咲いたからだ。もちろん、『ヤドリギ』に男たちを焼くつもりはない。これは『ヤドリギ』の元に一息で踏み込ませないための威嚇であり……、同時に、「炎」というイメージを相手に焼き付けるための一手。

 きっと、本職の役者なら己を「亡霊」に見せることなど、そう難しいことではないのかもしれない。アイリーンの方がよっぽど上手く、この劇場で命を落とした悲劇の女優を演じてみせるだろう。

 だが『ヤドリギ』はそうではないから、アイリーンを隠すように体の向きを変え、相手から右手の蔦が見えないように意識しながらフードを少しだけ持ち上げて……、焼け爛れた右の顔を見せる。

「知らないとは言わせん。なあ、貴様らが、俺を焼いたのだろう?」

 この時ばかりは、言葉遣いに妙に古めかしい癖がついてしまっていることをありがたく思う。意識せずとも「古い時代の亡霊」を自然に演出できるのだから。

 そして『ヤドリギ』のそれがどれだけ三文芝居であっても「現実に見せられた光景」を疑うのが難しいことは、劇団員の一人が『ヤドリギ』の焼け爛れた顔を見て腰を抜かし、悲鳴を上げたことで証明された。

「ま、まだ、還っていなかったのか……!? ジェームズ・モーリー……!」

 ジェームズ・モーリー。それは、舞台上の仕掛けが引き起こした不幸な事故によって焼死し、その後炎に巻かれながら仲間を求めて徘徊する亡霊と化した俳優の名前であったと『ヤドリギ』は記憶している。

 実際に焼かれた体を持ち、瞬きひとつで火を熾すことのできる『ヤドリギ』は、その「先輩」を騙るのが手っ取り早いと踏んだのだ。正直、その先輩が女優でなくてよかったと安堵したものだった。幽霊には女性が多い、というのが何故か死人業界でのお約束ステレオタイプであるようだったから。

 劇団員の言葉に、警備員たちも怯み、すぐには舞台に上がってこようとしない。この劇場に勤めている以上は、かの幽霊の名くらいは耳にしたことがあるのだろう。果たして「本物の亡霊」相手に手にした警棒が通じるのか、と戸惑っているように見えた。

 思ったよりずっと上手くことが運んだことに内心安堵しつつ、そっと、腕の中のアイリーンに囁く。

「さあ、行くんだ、アイリーン」

「でも、『ヤドリギ』さんは、何も悪くない」

「悪いさ。不法侵入に機材の無断利用。実は前科も結構ある。詳細を語れば語るほど泥沼というものだ」

 例えば、こっそり楽屋に忍び込んで、シャワーを勝手に使ってしまったこと、とか。処分予定の衣装のうち、まだ使えそうなものを失敬したり、とか。劇場の幽霊の噂のうち、近年のものは大概自分が原因ではないかと『ヤドリギ』は疑っている。

 もちろん、舞台に上ったのはこれが初めてであったし、きっとこれからも二度とあることではないのだろうが。

 あくまで飄々とした態度の『ヤドリギ』に、アイリーンは少しだけほっとしたのだろう、『ヤドリギ』の胸にこつんと頭をぶつけた。

「……ありがとう。それから、」

 ごめんなさい、と。そっと囁かれた声に『ヤドリギ』は微かに胸の痛みを覚える。君が謝ることではないのだと言いたかったけれど、それを言うだけの時間は与えられなかった。劇団員の一人が、甲高く、叫んだのだ。

「アイリーン! 目を覚ましてくれ、焼き殺されるぞ!」

 それが、引き金だった。アイリーンはぱっと顔を上げて、『ヤドリギ』の顔を真っ直ぐに見上げて。ほんの一瞬だけ、くしゃっと笑ってみせたかと思うと、甲高い悲鳴と共に『ヤドリギ』の体を突き飛ばした。

 たたらを踏み、一歩下がる『ヤドリギ』に対し、アイリーンはふらりとよろめきながら『ヤドリギ』を見据えて頭を押さえる。

「い、嫌っ、……わたし、一体……っ!」

 明らかに混乱した様子のアイリーン。もちろんその全てが演技だが、やはり『ヤドリギ』などと比べるべくもなく、「幽霊に魅入られかけていた」様子を見事に演じてのける。

 そして『ヤドリギ』とアイリーンの距離が離れたところを見て、輪を詰めてきていた警備員のうち一人が今にも倒れこみそうだったアイリーンを抱きとめ、果敢な一人は警棒を手に『ヤドリギ』に迫ろうとしていた。

「貴様も焼き殺されたいのか?」

 嘲笑い、もうひとつ、瞬きをする。警備員の前に開いた炎の花に「ひいっ」と警備員が尻込みしたのを確認して、身を翻す。

 頭が焼けるようだ。目の奥がちかちかとして、激しい痛みを伴っている。何せ『ヤドリギ』の発火能力は決して連続して使えるようなものではない。

 霧を炎に変換する記術の一種であろう、と常連のデリックからは言われているが、通常、しち面倒くさい手続きを行った上で「起動」させることで初めて成立する記術と異なり、『ヤドリギ』のそれは、記術を起動させるために必要ないくつもの手順を飛ばした上で己の知る「炎」のイメージを霧に焼き付けて変換する、という邪道極まりないものらしい。

 もっと簡単に言うなら「瞬きの度に全身を焼かれた記憶を正確に呼び起こしている」と言い換えてもいい。

 それを繰り返して正気でいられるほど『ヤドリギ』も人間を辞めてはいない。ともすればふらつきそうになる足で床の確かさを確認し、舞台裏に飛び込み、そのまま楽屋へと駆けていく。

 ちらりと背後を窺うと、少し距離はあるが確かに追ってくる足音はある。『はらわた』への抜け道を確認されてしまうのはもう仕方のないものだと割り切って、個人部屋への扉を蹴破ると、そのクローゼットの中にぽっかりと開いている穴に飛び込む。

「どこに行った!」

「あそこの扉が開いてるぞ!」

 流石に警備員たちも、相手が不可解ではあれど、形のない「亡霊」ではないと気付いたのだろう。本来の職分を取り戻したかのように、鋭い声でやり取りをしている。声が二つ聞こえてくるということは、アイリーンは劇団員に預けられたのであろう。

 果たしてアイリーンが何をどこまで語るかはもはや『ヤドリギ』が知る由もないが、全ての責を「焼け死んだ俳優の亡霊」に擦りつけてくれればそれでいいと思うし、彼女はきっと、そうしてくれるだろう。『ヤドリギ』がそう望んでいるということは、きっと彼女もわかってくれたと信じている。

 だからこそ、『ヤドリギ』は『はらわた』のうち、広い洞穴部分を一息で駆け抜けると、そこから一本だけ伸びる道に体を滑り込ませる。この先はいくつかの分岐になっていて、正確な道を知らなければ迷って抜け出せなくなる。『ヤドリギ』はたまに『ヤドリギ』のねぐらまで足を運んでくるアイリーンのために目印を用意しておいたけれど、もう、これも必要なくなる。

 いんいんと「こんな場所があったのか」「これは『獣のはらわた』じゃないか?」という声が響いてくるが、これだけ距離が離れていれば、時間稼ぎとしては十分だ。

 外套のポケットの中から、親指くらいの大きさの「種」を地面に撒く。

「力を貸してくれ」

 この種は、『ヤドリギ』が常に持ち歩いているものだ。『はらわた』の岩壁を這う蔦と樹木の間に位置するような不可思議な植物であるが、石ころと見まごう種に似てそこから生える樹木もやたらと頑丈であり、劣悪な環境下でもしぶとく生きていられることは『ヤドリギ』の能力と、今までの観察とで知っている。

 普段から、獣をはじめとした外敵から咄嗟に身を守る「壁」の代わりに持ち歩いているが、外界と繋がっており、霧が流れ込んでくるこの場でなら、きっと、よく育つに違いない。

 膝をつき、右手の蔦を伸ばして種に触れる。その瞬間、種が一気に発芽し、細い道を覆い尽くす。ひとつ、またひとつと伸びた樹木はお互いに絡み合い、それこそ岩壁とも見まごうほどの分厚い壁を作り上げる。岩を滴る水分は十分であるし、たっぷり霧を吸っていることもあり、この様子ならそう簡単に焼き落とされることもあるまい。

 壁を作った後は、微かな響きだけが壁越しに伝わってきたけれど、もう、それは声として『ヤドリギ』の耳には届かなかった。

『獣のはらわた』と『ハー・マジェスティ・シアター』を続く道は、ここ以外にない。それは『ヤドリギ』が一番よく知っていたから、作ったばかりの壁を背に、ずるずるとその場に座り込む。

 一息ついたところで、酷く疲れていることを自覚した。火を熾したことによる負担も大きかったとみえる。このまま眠ってしまいたいと思ったが、この寒さで眠ったら流石に凍死しかねない。せめてねぐらまで戻らなければ、と頭では思いながらも、なかなか足は動いてくれなかった。

 ――アイリーン。

 彼女は笑ってくれたけれど、最後に『ヤドリギ』に向けられた言葉は「ごめんなさい」だった。それを言わせてしまったのは自分で、だから、少しだけ別れが辛かった。何も言葉をかけられなかったのが、辛かった。

 どうか、アイリーンがこの出来事を引きずらないでほしいと心から思う。

 思う、けれど。

「……はは、馬鹿な話だ」

『ヤドリギ』は誰にともなく笑う。誘ってきたのは彼女とはいえ、断りもせずに漫然と関わっておいて、今更そんな都合のいいことを考えるなんて、馬鹿の極みだ。

 いつか幕を下ろさねばならないことはわかっていて、だから、今、この手で幕を下ろした。もう、自分が彼女に関わることはないだろう。それでもなお、くよくよと考えるくらいなら、関わらない方がマシであったということになる。

 壁に左手をついて、力の入らない足を叱咤して立ち上がる。

 反省はある。後悔だってある。けれど、彼女と関わったこと、それ自体には後悔はない。彼女の立つ世界を、一時だけでも共有できたこと。彼女と言葉を交わせたこと。彼女と手を取り合うことができたこと。

 きゅ、と。右肩から伸びる蔦が、まるで指を模すような動きで空を切る。彼女の伸ばした手を探るように。

 そう、彼女はこの手を取ってくれた。異形と化した手を取って、共に踊ってすらくれたのだ。人であった過去の記憶を手繰りながら、化物になりきれずにいる今の自分を、ありのままに受け入れてくれたのだ。

 だからこそ、振り返ってはならない。もう、彼女は閉じた幕の向こう側なのだから。

「君に出会えてよかった、アイリーン」

 その言葉をもって、『ヤドリギ』は一歩を踏み出す。いつかのステップよりも、ずっと重たい一歩を。

 

 

 それから数日が経過した後、常連の『怪盗カトレア』を名乗る彼女が苦情を寄せてきた。

「『ハー・マジェスティ・シアター』に繋がる通路、何で塞いじゃったのよ」

 まるでそこは自分の縄張りだ、と言わんばかりの堂々たる態度であった。ねぐらで暖を取っていた『ヤドリギ』は、その場に胡坐をかいたまま伸び始めた無精髭を弄りつつ目を細める。

「あの劇場は、あなたからしてもケチのついた場所だっただろうに」

「だからこそ、そろそろもう一度挑戦してやろうと思ってたのに。っていうか、あんただって時々あそこ使ってたじゃない。何かあったの?」

「いや、何も?」

 それはもちろん嘘で、『ヤドリギ』は元より嘘がうまい方ではないから、彼女も当然嘘の臭いを嗅ぎ取ったのだろう、明らかに眉を顰めてみせた。ただ『ヤドリギ』はそれ以上を彼女に言う理由はなかったから、片目だけを彼女に向けて、口の端を歪めて挑戦的に笑ってみせる。

「それに、『怪盗』様なら、劇場への隠し通路が一つくらい塞がったところで困りはしないだろう?」

「そりゃあ当然」

 彼女もにっと笑って言い切る。それでこそ彼女らしいといえた。本来なら『ヤドリギ』の手を借りずとも、彼女は一人で十分『怪盗』足りえる。ただ、お互いの利害の一致で今まで協力関係を結んでいるし、きっとこれからも手を貸すことになる、それだけの話。

 ともあれ、彼女は遠慮なく『ヤドリギ』の左横に座ると、ちらりと『ヤドリギ』の横顔を窺って言う。

「何があったんだか知らないけど、とっとと調子戻しなさいよ。流石にそのしょぼくれ方は見てらんないわ」

「そんなに調子が悪いように見えるか?」

 全く『ヤドリギ』にそんなつもりはなかったのだが、どうも彼女からは「しょぼくれている」ように見えるらしい。確かに劇場での出来事から少しばかり気が塞いではいたが、それ以外は特に普段通りに振舞っているつもりであったのだが。

『ヤドリギ』の回答は、どうやら彼女からしてみればとんでもなく見当違いなものであったらしい。それはもう深々とした溜息と共に肩を落として言った。

「あんた、もう少し、自覚した方がいいわよ。あんたは、自分が思ってるよりもずっとわかりやすいってこと。特に、その右腕が正直すぎるってこと」

 右腕。実際のところはもはや腕といえない蔦の塊は、竈の側で温まりながらも、ぺしょりと地面に這いつくばっていた。『ヤドリギ』が知っている限り、いかなる時も何本かは『ヤドリギ』の意識に反して勝手に蠢いているものだが、そういえば、ここしばらくはとにかく動きが鈍かったと思い出す。

「これは、正直だな……」

「でしょ」

 やっぱ気付いてなかったのね、という彼女の言葉に『ヤドリギ』は重々しく頷くしかなかった。身近すぎるがゆえに気付けないものもある、ということを今更ながらに理解する。

 そして、案外劇場での出来事が尾を引いているということを改めて噛み締めながら、『ヤドリギ』は苦笑してみせる。彼女との日々を引きずっていないといえば嘘になってしまうけれど、今の『ヤドリギ』が出来ることは、ただ一つ。

 ――どうか、アイリーンの努力が無駄にならないように。

 そう、祈ることだけであったから。

 今までぴくりとも動かなかった右腕の蔦の一本が、ぴたん、と地面を叩いた。

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