第4話 これからもよろしくお願いします!
「ふぅ……ここまで来ればもう大丈夫……かな……」
「それにしても、マイちゃん。すごい足の速さでしたね……」
「さすがカマイルカと言うべきかなんというか……」
「いつの間にか、最寄りの駅まで来ちゃいましたね……」
「お兄さん? どうかしたんですか?」
「私のことでしたら、心配しなくて大丈夫です! トレーナーさんにはさっき連絡しておきましたので!」
「マイちゃんについては……まあ……帰ったらちゃんと説明しようかなぁ、と。あの感じじゃ説明しないとどうなるかわかりませんしね。あははは……」
「え? そうじゃなくて 手?」
「……あ」
「あはは……。繋いだまま、でしたね……」
「あの……電車が来るまで……このまま繋いでいても……いいですか……?」
「ありがとうございます!」
「えへへ……すりすり……」
「すりすり……」
「あ、そういえば!」
「お兄さんのスマホに、私の連絡先、入れておきましたので!」
「これでいつでも、私たち、繋がっていられますね!」
――ピロロロロロロン。
「あ! 電車、来ましたね!」
「じゃあお兄さん! またね!」
チュッ。
「えへへ、人間の愛情表現、しちゃいました……」
ガタンゴトン。ガタンゴトン。
「ほらほら! 電車来ましたよ!」グィッ。
「それじゃあお兄さん! 今までありがとうございました!」
「そして、これからもよろしくお願いします!」
アイドルドルフィン、ウイちゃんです! 夜々予肆 @NMW
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