4-2作品目 復活のハーデスG2
モブ「今北産業」
俺氏「迷いの森キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
二人は復活したいらしい…
余談だが、書き溜めておいた4-2と3が消えた」
「まず俺達は今、魂だけの存在……魔素の塊なんだ。幽霊とかは元々あの姿だから魔術を使えるやつもいるが、俺達は違う。ただただ大量の魔素を持っているだけの存在、つまりは普遍生物とほぼ同じなんだ」
「なるほど」
「しかし、俺達は復活したい……そもそもお前の様な一般人は知らんだろうから教えるが、公にされてないだけで死者蘇生の術は完成している」
「本当か!? てっきりお前らだからこそ生き返れるみたいな感じと思っていたんだが……」
「言っただろう?知らんだろうから、と。
続きを話すぞ。死者蘇生の術はあるものの、先程言ったように俺達は魔術が使えない……そこで出てくるのがお前だ」
ハーデスは俺を指さした。目つきが少し怖い……見た目や冥府の王という点からの先入観だろうか?
「……zzz」
「寝不足で目つきが悪かったのかよ!」
そういえば昨日も寝てたな!どんだけ寝れば不眠解消されるんだ?
あ、ちなみに今ガヴリエルは頭の上に「?」を浮かべているかの様な顔をしているぞ。
「フン……俺は寝不足だから寝てるのではない、暇だから寝てるだけだ」
「いや嘘にしか聞こえないから。つーか暇なときにすぐ寝れるのは寝不足の証拠だから」
「話が脱線した。本題に戻ろう」
「話逸らすの下手いのな……」
こいつらが特殊なのかは知らんが、今のところ伝説上の人(?)たちに伝説通りの奴いないぞ?全員こうなのか?……いかん。今はハーデスの話に集中だ。
「で、何故そこで俺が?それが主人公と関係あるところか?」
「はいは~い!ここからは私が説明するよ〜!」
「不安しかない。ハーデス、引き続き説明してくれ。寝不足なのにすまんな」
「俺もそう言おうと思ってたところだ。それと寝不足ではない」
「いや、二人共酷過ぎない!? 私を何だと思ってるの!?」
俺とハーデスはお互いを見て、同時に答える。
「「阿呆」」
「おいちょっとツラ貸せや」
「やだよ、何でガヴにそんなこと言われなくちゃならないんだ」
「それこっちのセリフだよね!? というか何そのガヴって! あだ名か何か!?」
「ん?お前にガヴリエルという名前は勿体無い。名前に失礼だ」
「酷い!!でも、可愛いあだ名をありがとう!」
「悪口言ってきた相手に感謝するとかホントに阿呆なんだな……」
呆れて何も言えんわ。心から嬉しそうな顔をしているガヴは、そのまま何事もなかったかのように話し続ける。
「まず、復活の呪文は魔術。それを使うには魔素を変換しないといけない。でも、私達にはない……そこで、私達は思いついたのだ」
「私達じゃなくて俺だろ」
「そう、
『魔成生物の魂に私達の魂を入れたら良いんじゃね?』
と!」
「無視するなおい」
「ふむ……つまりお前たちの魔素を俺の魔素変換臓器を使って変換するってことか」
魔素変換臓器……名前の通り、魔素を魔力に変換するときに使われる臓器。
「うん。でもでも、これじゃあ誰でも良いじゃんってなるよね?」
「なるな」
「それが違うんだよ。逆に、それが一番大事と言っても過言じゃないんだ」
「へぇ、そうなのか」
「うん。だって、死者蘇生ってさ……
私達じゃ成功率4%だもん」
――――――――――――――――――――――次回へ続く
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