第26話 これには深(くな)い訳が……?

「なにしてんの?」

「…………確認?」

「ほぉ、なんの?」

「………生きてるか?」

「呼吸してるかで済むのでは?」

「ほら、エラ呼吸ってあるじゃん?」

「華神は魚類なんか?」

「…………」

「…………」

「………ごめんなさい」

「俺じゃなくて華神に言え」

「ハイ」


なぜ朝1話す内容がこれなんだよ。

朝話す時なんか気まずいだろ。


「で、なんでこんな事してたんだよ?」

「これには深い訳がございまして………」

「で?」

「ん…………………………大きかったから」

「………はい?」

「私より、大きかったから」

「………」

「………」


気まずっ!

いや、そりゃあ大きいね。

対して志緒理は………。

気まずー…。


「まぁ、なんだ。好みってのは後から着いてくるもんだから気にする必要もないというか、志緒理を志緒理として好きになってくれるやつは、大きさなんて気にしないと思うぞ」

「……綾斗」

「まぁぶっちゃけ、始めから大きさで好き嫌いを判断するやつはまともじゃ無いから気にすんな」

「……ん」


ん?なんか機嫌良いな。

まぁ、深く囚われるよりマシか。

…………てか、何で二人起こしに来たのにこんな会話してんの?今何時?やばい感じ?

まだ余裕あるな。


「とっとと華神起こして飯食って学校行くぞ」

「あいあいさー」

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