第19話 結局俺はどこで寝れば?
「んー、うまい」グッ!
「……どうも」
とりあえず腹が減ったので夕飯を作った。話すのが面倒くなったとかではない。単に疲れただけだ。
で、カレーを作って志緒理の前に出したらこの反応です。
「で、何しに来たんだよ?」
「
「……あ、そう」
「だから、今日は綾斗の家に泊まる」
「だから、当たり前の様に言うな」
「?」
まぁ、そうなるのも仕方ない。今まで泊まることが多かったからか、不思議にも思っていない。
「で、どこで寝るんだよ?」
「綾斗の–––」
「却下」
「ムゥ」
「頬を膨らませるな、睨むな、あと服引っ張んな」
どうしたものか考えていると、こんな提案が出てきた。アイリスから。
「じゃぁ、わたしの、へやは?」
「「あ」」
その手があったか、と俺。
その手もあるのね、と志緒理。
二人共、なんだかんだで抜けているのだ。
§
sideアイリス
「じゃ、おやすみ」
そう言って、綾斗が部屋に入っていく。
「わたしたち、も」
「ん、そだね」
私は西平さんと一緒に、自室に戻る。
と言っても、何を話せばいいのかが分からない。どう接すればいいのか分からない。
と、悩んでいると西平さんの方から声をかけて来た。
「
「ふぇ?」
慌てて西平さんの方を見るけど、そこにはいつも通り無表情で、でもなぜか私を安心させようとしているのが分からる。
「
「!(コクコク)」
「
「
その後も、いくつかの質問を英語で交わしつつ、そろそろ寝ようと言うことになった。
「Can I ask you a question?」
(一つ質問していい?)
「?
横になりながら、私はどんな質問なのかを考えた。意味はなかったけど。
「Do you have a favorite?」
(貴方は好きな人いる?)
「Wow……」
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