第18話 何か問題が?by志緒理
その後、志緒理にリビングでお茶を飲んでもらっている間に、俺の部屋で作戦会議をすることになった。当の本人はソワソワしているがスルー。
「で、隠さないでいいと思う」
「なんで?」
「多分だけど、泊まってるの知ってて来てる」
「………え?」
「あいつの父親、俺の父親と親友でさ、情報は筒抜けだと思うんだ」
「………ふぇ?」
「まぁ、だから隠そうとしても意味は無いと思う」
「
「
若干涙目で困惑しているけど、多分理解が追いつかないのだろう。俺だって分からん。急に幼馴染が家に来たら普通驚く(しかも泊まる気で来ているから余計に)。
これ以上何か言っても今は無理だと判断した俺は、リビングてゆったりしている志緒理に訳を聞きに行く。
帰す?無理。志緒理の親絡んでる。
「
「
「хорошо,давайтесчитать,чтоэто сделано」
(じゃぁ、終わったことにする)
「
「む、もう少し話してたかったのに」
「それだと華神が分からんだろ」
埒が開かないのとロシア語は疲れるので日本語で聞くと、少しムッとしながら(む、と言ったが)返事をしてくる。実際、アイリスは何を話しているのか分からず、こちらの様子を少し離れたところで見ている。
「で、親父からどこまで聞いた?」
「聞いたのはパパ。私はパパから聞いて来た」
「あんま変わらんだろ……」
親父もそうだが、志緒理の父親も口が軽すぎませんかねぇ?まぁ、コイツが泊まりに来た時バレるか。それが早まっただけど思うことにしよう。
「てか、どこで寝るんだよ?」
「綾斗の布団」
「あーはいはい、俺はここのソファね」
「?綾斗も一緒」
「何当たり前の様にトンデモ発言してるんですかねこの幼馴染は?」
「
「あるだろ、普通に」
大丈夫なのだろうか、この幼馴染は。なぜかこれからがとても心配になってくる。
–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
今回は初のロシア語です。いつもはアイリスの英語ですが、今回は志緒理と綾斗のロシア語会話でした。今度は英語会話か韓国語会話など入れていこーかなと考えている夜ノ音でした。ちなみにルビを付けれるとこは付けましたが、仕様上付けれなかったところは今まで通り()で囲ってますのでご容赦を。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます