第17話 この展開は幼馴染でも想像できないよ?

あの後、家の周りにある公園やデパートなどを案内した。デパートとは言ったが、敷地面積はそこまで大きくないが、種類と品数が豊富で、よく買いに行っているとこだ。

どこに行っても顔を輝かせて見ていたアイリスだが、なぜか公園では懐かしい様な、どこか寂しい様な、そんな顔をしていたのが謎だ。



§



「夕飯、何か希望はあるか?」


一通り案内し終えた後、帰宅した俺は、アイリスに聞いてみた。ちなみに嫌いなものは納豆以外ないそうだ。海外の人、納豆苦手な人多いよね。


「とくに、ない」

「了解」


特にないと言うことは、何かあるかもしれない。アレルギーは無いって言ってたし、何作ろうかね。無難にカレーか、それとも時間はかかるけど揚げ物辺りか。

と、考えたところでインターホンが鳴った。


「ん、こんな時間に誰だ?」


思い当たる人物がいないため怪訝に思いつつドアを開けると–––––


「遅い、鳴ったら5秒以内に出る」

「いや、どんな無茶だy……何でいる?」


そこには志緒理がボストンバックを持って居た。


「?ただ泊まりに来ただけだよ?」

「その時点でただじゃない。てか当たり前の様に言うな。と言うかなぜ連絡してこない。報連相って知ってる?」

「絢斗」

「ん?」

「ツッコミは短くね」

「誰のせいだよ!?」


なぜ俺はこんな話を……。というか、なぜ志緒理の親さんは連絡がないの。志緒理はともかく、何であの人たちも?面白そうだからって言ってそうだけど。


「ん?誰か居るの?」

「あ」


やばい、アイリス居るのどう言えば良いんだ。コイツだと思わず出てしまったけどさ。言ってしまえば楽になんのかね?

まぁ、タイミングは俺に味方しない様で。


「あやと、どうか、した?」

「ん?転校生?」


戻ってくるのが遅くて様子を見にきたアイリスとご対面。

やっぱりこうなりますか。そーですか。

もうやだ、何で毎回こうなんの?

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