冷たい光

ももいくれあ

第1話

離れていく貴方と、迫りくる時間に、

 時々、押しつぶされそうになりながら、

  高速の夜を眺めている。

これが永遠の離れ(わかれ)じゃないことくらい、

 私だって、ちゃんとわかっている。

いつの日にか家具を揃える、

 その日に向かって、長く短い旅が始まる。

ほんとはこれがサヨナラの始まりかもと、

 心のどこかで呟いていた。

信じる勇気をもちたくて、

自分に自信をもちたくて、

 なんだか、そんなの泣けちゃうよっ。

ほんとは全てを信じたくて、

 信じたくて、こわくって、

信じる勇気がほしくって、

 そんな自分になりたくて、

前を向いて歩きたくて、

 上を向いて微笑みたくて、

私自身が出した答えは、

 時々ちょっと辛くって、

  高速の夜を眺めている。

不安や勇気や悲しみや、

 喜びだって溢れてる。

溢れて、こぼれてしまうけど、

 夏はまた、やって来る。

  きっとまた、やってくる。

迎えに行く元気がなくても、

 優しく包んでいてくれる。

月が海に沈む度、

 チクッてトゲが刺さるけど、

  やっぱり風はさらってく。

通り過ぎた落ち葉たちが、

 いつか土に還るように、


きっと、その日はやってくると、

 信じたくて、泣けてくる。。。

 

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