生きる時間が違うふたりのやりとりが、温かくもあり、哀しくもあり。題名もとても素敵です。読み終わった後に、改めてこの題名を読むと、心に響くものがあります。短いお話なのに、長い時の流れと、深い物語を感じさせる素晴らしい作品だと思います。
生きる時間が違うというのは、残酷なことだ。当人にとっても、相手にとっても。そんな有り様が、長くはない文章の中につづられている。淡々としているはずなのに、ひどく心を動かされて。こんな物語がかけたらいいなと思える作品でした。