ふしぎ話③ 人魂?それとも……。

 今回はふしぎな話。


 これは母が小学三年生だった頃の話。


 母の実家は山奥で、平野に住むわたしの実家からは一時間くらいかかるのですが、いつも母の実家に行くと、山々に囲まれ、イメージ里山って感じだ。近くに小川が流れ、田畑が広がり、小さい頃は稲刈りも手伝った。


 小三の母は友達と山の中で日が暮れるまで遊び、田んぼのあぜ道を一人で歩いていた。でもいつもより帰るのが遅かったので焦って走っていた。

 すると、どこからか光る小さな丸いものが暗闇に浮かんでいた。


「??」


 何だろうと走るのをやめて、その光にゆっくり近づいた。青い炎がぐにゃぐにゃとうごめき、いびつな球体が浮かんでいた。しばらく、ふわふわと漂っていたのだけど、やがて、すぅ~っと川の向こうへ消えていった。


 家に帰り、ふしぎな現象を台所に立つ母(わたしの祖母)に話したところ、顔色を変え言った、



「……その光は川を渡ったの? 渡らなかったの?」

「わたったよ」

「このことは、誰にも言うんじゃないよ」



 二日後、近所のおばあさんが亡くなったそうです。



 この話を、母から聞いて子供だった桃子はしばらく眠れない夜を過ごしました。



 ***


 えっと、わたし霊感なくてよかった。だってそんな人魂!? っぽいの見たことないから。本当によかった(*´Д`)=3 


 おばあちゃん、川を渡るのと渡らないのじゃあ、何が違ったのかな? どうして川を渡ったら「誰にも言うな」なの? 何を知っていたの?? 三途の川のようなこと? 今となっては分からない。うーん、ミステリー(´▽`*)

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