第3話

…いやぁ〜無理では?

いや、まだそう考えるのは早計だ


とりあえずは序列一位の戦術とかを調べるか

え?どうやって戦術とかを調べるのかって?


…まぁこの学園なら戦闘の資料の一つや二つあるだろ、多分


それとアレだ、大人化を強化しよう

俺の基本スタイルは近接戦闘、大人になるだけで強さが段違いだからな


大人になればリーチや、一度に動ける範囲や筋力や体重による威力の増加


割と笑えない強化なんだよな

正直筋力と体重は誤差だけどリーチの違いはデカすぎるからなぁ…


それで大人化の技能である幻術関連の強化とか単純に自分への強化とかを両立できる幻術道場やるか…


もう二度とあんなクソみたいな修行やることは無いと思ってたんだけどなぁ…


幻術道場は、簡単に言えば幻術によって生み出された弱めのドラゴンとかと戦う修行の事だ


ちなみにスキルの効果によってドラゴンは具現化してるから普通にダメージも受ける


…正直効率は悪く無いけど続けられる修行では無いと思うよ、マジで


ーーー


「さぁ!私と戦おう!燃焼態イグニ!」


はいカス、結局戦闘の資料見つからなかったから

能力の対策無しで戦わないと駄目なんだが?


そんで燃焼態イグニってなんだよ

…いや、分かってるよ、あの燃えてるのが燃焼態イグニなんだろ?


でもさぁ!

アレ、絶対それだけじゃないでしょ!


絶対あそこから派生の技持ってるって!

じゃないと使わないでしょあんな派手な技!


それにまずはこれだ!みたいな感じでやってるからほぼ確定じゃん!ふざけんな!


…落ち着け、まずは俺も本気モード、大人化するんだ、じゃないとアレには対応できない


「大成長!」


幻術のエクストラスキルで体を成長させる

にしても幻術の具現化って強くない?万能だぜ?


「へぇ!体の急速成長かぁ!どうやってるのか気になるけど…それは後だ、さぁ!来い!!!」


まぁ、とにかくここから本来なら武器で戦うのだが今ここに武器は無い、つまりは…


「素手かぁ…」


嫌すぎる…

スキルのお陰で武器ありと無しの違いは通常攻撃のリーチくらいだけどさぁ…


明らかにヤバい奴に拳の射程距離まで近づきたくないよ俺は、死にたくないもん


ならばやることは一つ…


「鎌鼬!」

「なっ…!?」


ちまちまと遠距離攻撃で隙を作るんだよ!!!

とにかく五感の何処かが塞がれた時が隙だ


なんせ塞がれた所に幻術をかけられるからな

どうとでも出来るぜ


というわけで視覚を塞いで幻術で盲目状態にするか

…でもこれ盲目にしても周囲を薙ぎ払って対応してきそうだよな


ま、まぁその時はその時だし…

大丈夫だろ!





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る