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 翌日。

 テスト期間は終わりいつも通りの日常に戻った。

 昨日の今日で少し心配だったが、耕輔は特に変わった様子もなく、いつも通りの様子だった。(ただし返却された数枚のテストに顔を青くしていた事を除けば)

 そして言海の方にも特に変化はなく、いつも通りの様子だった。

 もし、昨日耕輔に呼び出されていなければ、おそらく2人の間に何かあった事も気付かなかっただろうな、と2人の様子から思った。

 それぐらい、いつも通りの日常だった。


 今日の授業が終わり、教室がにわかに騒がしくなる。

 俺がイスに座ったまま、ボーっとしていると声が掛かった。

 「さて、さっさと帰ろう」

 顔を向けると言海だった。

 「ん? あぁ、帰るか」

 「うむ、帰ろう」

 言海が頷いたのを見てから、俺は机から鞄に筆記用具や教科書を詰めた。

 

  傾き始めた日の光が教室を照らしていた。

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