6
翌日。
テスト期間は終わりいつも通りの日常に戻った。
昨日の今日で少し心配だったが、耕輔は特に変わった様子もなく、いつも通りの様子だった。(ただし返却された数枚のテストに顔を青くしていた事を除けば)
そして言海の方にも特に変化はなく、いつも通りの様子だった。
もし、昨日耕輔に呼び出されていなければ、おそらく2人の間に何かあった事も気付かなかっただろうな、と2人の様子から思った。
それぐらい、いつも通りの日常だった。
今日の授業が終わり、教室がにわかに騒がしくなる。
俺がイスに座ったまま、ボーっとしていると声が掛かった。
「さて、さっさと帰ろう」
顔を向けると言海だった。
「ん? あぁ、帰るか」
「うむ、帰ろう」
言海が頷いたのを見てから、俺は机から鞄に筆記用具や教科書を詰めた。
傾き始めた日の光が教室を照らしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます