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 夕暮れにもなれば城の門限が近くなる。

 セゴナ国内の治安は良く非常に安全なため、夜遅くに出歩いても危険な要因はなにもない。

 だが「門限ぐらい守れず、どうして主人の言い付けを守ることができようか」ということで、休日ではなによりも注意しなければならない。

 もし城の門扉が閉じられる前に帰らないと、翌日以降にニム長による扱きが確定。

 とは言え、まだ少しだけ時間もある。

 日が沈む前に、二人は街の広場で一休みをしていた。

 仕事が終わり開放を求める人々は、俗に【広場】と呼ばれる場所へ集まる。

 ここ最近の出来事を雑談をしたり、はたまた世界情勢、学問、経済などの情報を交換しあう憩いの場。情報の伝達こそ、文明の起こり。

 やはり街に出たからには、広場の活気に当たるのが、セゴナ人の粋というもの。

 人がとにかく多いため、露店があちこちに立ち並んでいた。

 主婦や主夫は基本、昼に生活必需品を揃えるために、夕方な今、品揃えの大半は娯楽品。実用性のあるものから宴会で一発ネタとしか使えないような下らないものまで。ひたすらに林立しあう。

「……お、なんか面白そうなの発見」

 露店の一つに飲み物売り場があった。世界様々な国に生息する、色々な果物でジュースを作るというものだ。

 それだけでなく、果物と果物を客自身の手で調合して、新たな味を発見しよう! というのが触れ込み。

「ちょっと買ってみるね!」

「頼みますからゲテモノはやめてくださいな。あるいは作成してもいいですけれど、わたくしに振舞わないでくださいね」

「分かってるって。私がそんなことするように見える?」

「いいえ、申し訳ありません、クイはそんなことする女性ではありませんでしたね」

「きもちわるっ!」

「信じたら信じたでなんですのその言い様」

 などとやり取りをしつつ、ミイは早速露店に掛け出して行った。

 はて、どんなものがこの世に君臨するのか。

「いきなり世界で一番臭いと謳われる果物を手に取りやがりましたわね……」

 あれは絶対に飲むものか。心に決めながらジュは適当にぶらぶらと露店を探索する。

「うーいそこのお姉やん。ちょっと見ていきやしませんかいのう」

 ジュ以上によくわからない口調で呼び止められた。

 振り向くと、白いワンピースを着て、身長ほどもある長い金髪を自然に流している少女がいる。

 その小さな身体で五人掛けのベンチを一人で占領し、空いたスペースには様々な物品を載せ、それぞれ値札を掲げていた。

「はーい、安いよ安いよー。帰飛刀、一つ百エンー。今ならおまけに帰飛刀占いもにー。現金直払いでお願いしやすー。当たるよ当たるよー」

「帰飛刀……」

 角度をつけて投げると自分から帰ってくるという、子供の玩具だったか。魔ではなく技を利用しているのがなんとも不思議なところ。きちんと理由があるということだ。

「でも帰飛刀と占いってどんな取り合わせですか」

 どこかの国で祈祷にでも使っていたか? ジュは知識を総動員してみるが、やはりそんな組み合わせは存在せず。

「どっかの占い師は帰飛刀を使うらしいわねー。妾は面倒くさいからしないけど」

「らしい? 不確定なのですか、珍しい」

「ニムナとトイチは知ってたのに、つい最近まで妾だけが知らなかったからさあ、帰飛刀の存在自体。むかついたから至急、外国へ飛んで買いつけてきたわけ。ついでに知識も。んでもって、妾の【オリジナル】改造もしてるっちゃね」

「オリジナル……?」

 聞き慣れない単語を使う。言葉の雰囲気だけで考えると、モヴィの言葉に近いような。

「原点って意味。聖書を原文で読みんさい。あ、トイチの書いてる渡時月下じゃなくて、千年ぐらい前に妾が書いた方をね。……ところで割と本気にこれ買わない? 帰飛刀。今んとこ、全く売れないんだけど。どうして?」

「どう使えとおっしゃるんですか、こんな人ごみの中で。そもそも、武器じゃないですか」

「じゃー見ててね」

 少女は帰飛刀を肩の後ろへ構え、そのまま投げ……帰飛刀は、空へ舞い上がっていった。

「ほれ崖からどーん」

「どこに崖があるんです。……というか、それ掛け声ですか」

 くるくると旋回しながら、帰飛刀はどんどん空へ上っていく。

 そこが自分の居場所かのように、秘められた理想の地のように。

 帳の落ちそうな夕暮れ、木製の『く』の字型をした帰飛刀は、茜色に染まりながら上昇する。

 そして――帰飛刀は散った。

 大きな火花を散らし、赤、青、緑……取り取りの色を撒き散らす。

 夕方の紅い空の他に灯る、大きな一輪の太陽。

 ……ただし、光だけ。

 それもやけに指向性を持った光。

 おそらく、ジュしか視認できていない。

 その証拠に、町を歩く通行人は誰一人として光に注目していない。

「……これ、一般的に打ち上げ花火って言いますよね?」

「そうとも言う。でも花火と違うのは」

 ヒュンヒュンという、空気を裂く鋭い音。明らかにこっちへ飛んできている。

 ジュは反射的に伏せる。それと対照的に、目を瞑って不敵な笑みを浮かべた少女は、パシッと快音を鳴らし、何かを掴んだ。

 その手にあるは、間違いなく今さっき投げた帰飛刀。

「文字通り帰ってくるから、何度も繰り返し使えること」

「帰飛刀の意味がありません。普通に花火を上げればいいじゃないですか。ひゅるるる……ドーン! っていうのがないのは、それこそ無粋ではありません?」

「しまった! その機能をつけるの忘れてた! 妾としたことが!」

 少女はワンピースの内から一本の小刀を取り出し、帰飛刀の表面を彫っていく。数十秒ほど作業に没頭する。手を止め、帰飛刀を細部まで確認する。

 目がキランと光ったかと思うと、身体全体の筋肉を躍動感溢れ生々しくしならせながら、全力で振りかぶる。

 ひゅるるる~……どぉん!

 今度は誰にでも見える光。さらに音まで加わってしまえば、通行人達も目を見張るもの。

 どう考えたってこの少女が仕掛け人なのだから、少女に一躍脚光が浴びる。

「はいはいこんな商品がずら~っと並ぶ、妾のベンチ露店、見てって見てって~」

 そして注目が少女に集まりきったところで、ちゃっかり宣伝なんかもしていたり。

 ベンチの周りには人だかりが出来る。それは二つの意味で当然だった。

「な、なんでこんなことに……」

 ジュの独り言を聴いてくれる人は、誰もいなかった。空しい。

 その後、喧騒は十分ほど続いた。少女が商品の説明をすると、それを買いたいと発言する人が出てくる。

 さらにそれよりも高い値段を付けると言いだす人が出る。あとはどんどん値が吊りあがり、仕舞いにはセゴナ人の平均月収並になってしまう商品も。

「いやー儲かった儲かった。そっかー、風流さが足りなかったのかー。いい勉強になった」

「何と言いますか、ついていけない……」

 いや、本当に下らない商品ばかりだったのだ。温度だけを知らせる時計とか、赤色しか書けない黒鉛筆とか。なんの実用性もない。強いてあるとすれば物珍しさだけ。

 それなのにどうして数分の出来事だけで、慎ましくなら一年間は暮らせてしまうだけの金額を稼げるのか。

「ちょろいわー。妾の発明品って失敗ばかりだから、ある程度溜まったら適当に放出するだけでがっぽがっぽ。笑いが止まらん笑いが止まらんなっはっはー」

 現金の紙幣を、ワンピースの中へ無造作に仕舞いながら笑っている。それよりも、ニムの制服と同等ぐらいに簡素なそのワンピースで、どうやって物を収納できるのか聴き質したい。

「ん? どうやって仕舞ってるかって? やあねえ【エッチ】」

 エッチという単語はジュの語彙の中にはなかったし、意味を知りたくもないかったが、使われ方が絶対違うということぐらいは理解した。

「ん、そうねえ、【アドバイス】をくれたおかげで儲かったんだから、少しは分け前を与えないとね。ほら、お小遣い」

 アドバイス? 何語だか考えている最中に、少女はジュへ二枚の板っきれを渡した。

「…………!」

 ジュはそれを認識した瞬間、反射的にそれを隠す。

 ……それはどこからどう見ても、ブェテーであった。

「なにを衆目に晒してますか!」

「造ってみたはいいけどさー、妾には使い道ない機能付けちゃったんだよねー。で、もしかしたら使えそうじゃん? って思ったから、あげるのさぁ。大丈夫、【フリーサイズ】。女なら誰でもつけれる。あ、あと肝心の機能について説明するわね」

 少女はジュの耳に唇を寄せ、誰にも聞かれぬよう使い道をジュにレクチャーしてきたが、どう考えても自分では使わないであろう機能しかついていなかった。

「わたしはニムです。どうしてそんな危険な真似をしなければ発動しないようなものを」

「【人生万事塞翁が馬】。怪我をしたおかげで助かることだってあるの。いいじゃんいいじゃん、素直に受け取りなさいやー。案外、役に立つかもよ?」

 ころころと口調が変わるのでいちいち煩わしいったらありゃしない。しかもちょくちょく聴きなれない言語を使うため聞き取りにくいことこの上ない。文脈である程度理解できるが。

「役に立たせないでください。それが仕事でしょう? そもそも、魔なのですか? 技なのですか? それすらも区別つかないようなものを怖くて使えません。先ほどの帰飛刀もそうですが、出所不明なものを信頼できませんよ、例え神様から承ったものでとしても」

「技に決まってんじゃん莫迦ねー魔でやったってどこも風流じゃないじゃない」

 打ち上げ花火というものは、使い捨てだからこそ風情が湧くというものだろうに。

 ……その前に、ついさきほど、売り文句で「当たる」と言っていたような。人に当てたら大惨事という程度の話ですらない。

 というよりも、こんな技を作る人間なんて。城にいればいくらでも見る機会があるこれは。

「……仮どころか、本物の王という神様というか、とにかくそんな人が何をやっているのですか、ミナヤ様」

 この人しかいない。

 城の中は、外の世界と比べて数百年以上の技術力の差があると言われている。

 それもそのはず。

 城にある技のほとんどは、ミナヤ=クロックが発明したものだからだ。

 城にはミナヤ独自の技が転がっている。足音のしない床だとか、影の出来ない照明だとか。

 あれは全て、ミナヤお手製。城に住む住人は、そういった点でもミナヤに包まれて生活している。

 どうして城でのみ稼働するかといえば、それは実験のためである。門外に出すには、本当に安全なのか証明することができない。技に音痴である女が使うことで、安全性を試験するのだった。

 ニムの職務の中には、実際にミナヤの発明の安全性なのかテストをする、というものがあるほど。ジュとミイも、その部門も担当している。

 ジュが城に住み始めてもう五年。

 試験を受けた当時ですら城の技には嘆息していたというのに、少しでも月日が経つとすぐ新しい技が導入されていたりする。

 例を出せば、最近実験が進められている自走車である。目的地を告げるとその場所まで全自動で送ってくれる代物。揺れも少ないため、安全性が立証されれば環状車の代わりとなることができるだろう。そうすればミイのように車酔いをする人間がいなくなる。

 技とは人を幸せにするために存在する。

 ……と、こういう、為になる技ばかりであるのならいいのだが、たった今ジュが目の当たりしたようなものの場合もあるから、注意を怠ることはできない。

「貴方もそう思いますか。同士が増えるのは単純に有難いことです」

「…………!」

 まだニム試験を受けていた小娘の頃のように、ジュは息を飲んだ。

 ミナヤが座っているベンチの真後ろ。そこにミナヤとは対照的に、禁欲なほど肌を隠す、黒いツーピースを着た少女が立っていた。

 黒い髪に、白い肌。白紙に墨で描いたかのような無色彩。

 全く印象に残らないのに、胃が重たくなる重厚なる空気を侍らしている雰囲気。

「初めまして。私は貴方の上司とやらの、ニムナ=クロックです」

 黒の少女は、自分をそのように紹介した。やけにぞんざいというか、投げやりな口調だった。

「わたし、ニムナ様とお会いしたことはありますよね」

「そうでしたか。覚えておりません。働き蟻を見分けられる女王蟻はいるのでしょうか」

 ニムナと最後に会ったのは、ミナヤと同じく五年前に一度会ったきりだったが、そこはしっかりと覚えている。服装こそ目の前にいる少女と一緒だが、如何せん……、

 幼い。

 ジュと少し年上ぐらいだと思っていたのに、ここにいるニムナは、どうみても十歳かそこいらにしか見えない。むしろ、ミナヤと同年代なら納得できるほどだ。

 ……ミナヤとニムナは年齢を自由に変えることができる。その中で一般的に人前に出る時に多いのが、この十歳の姿だった。

 ちなみにジュがそれを知ったのはニム試験の後。一般常識レベルの知識なはずなのだが、そういったことに疎いジュは、ニムになってからそんな常識を身に付けた。ニム長の呆れた顔は忘れられない。

 魔はなんでもありだが、生に直接干渉するような……例えば若返りのような、そんな魔は存在しない。死に近づけることはできるが、遠ざかることだけは絶対に不可能なのである。

 ……それを当たり前として扱う二人。

 突飛的なことではあるが、なにせ相手は神である。「なんでもあり」と決めつけた方が無駄に頭を使わなくても済む。ジュはそう、考えることを放棄した。

「お二方はどうしてここへ?」

「ニムナは妾の護衛ね表向きー。とーか妾がやってることなんてニムナの想像通りじゃん大体さー。なんでついてくるし。いくらでも監視の目で四六時中妾を縛ってるくせに物好きになっちまりおっと」

 それにしても、この二人は間違いなくセゴナの最高権力者でもあり、クロック教で崇められている神であるのに、幼い。ミナヤもニムナも。見た目だけでなく性格、雰囲気までもが。

 以前ジュが遭遇したミナヤは、砂粒一つを海の水全てで包み込むような包容力があったし、ニムナは目の前にただいるだけで足が消え去ったように立てなくなるほどの重圧感を出していた。このような得体のしれない子供、では断じてなかった。

「んー? あー。その目は信用してないな。妾がミナヤだって。そうだ、証明してごらんぜよう」

 そう言ったミナヤは、ニムナに顎で指示をする。

 ニムナは何も言わず、ジュの頭部に掌をかざす。

 仄かではあるが黒い光が、ニムナの手に集まる。

「――あとで、ミイ=クイの眼を見つめてみて。これから妾のする説明を信じられるから」

 体感ではなにも変わっていないが、その言葉は頭に留めておくことにする。

「この陰気臭い女にはね、トイチ命名、【強制矯正進化】って共創魔が使えるのよ。共創魔っつっても、他には妾ぐらいしか使えないけどねぃ。これを使うと対象となった子らは、人類として一段階高い適応能力を得ることができるのよ。進化って名前に入ってるけど、実際は適応能力をそう喩えてるだけ。見込みのある子にしか使えないのが欠点っちゃ欠点。言っとくけど、これであんたはもう、これ以上になる見込みはないわ。あとは、努力次第」

「ニム試験でわたしの選眼が突然変異したのは、そういうことですか。……ということは、わたし以外のあのニム候補三人は、ミナヤ様のお眼鏡にかなわなかったと?」

 ニムになってから、具体的にどこを評価されて自分がニムとなれたのか、事の顛末は調べた。それと同時に、ニム候補がどうして突然、棄権したのかを。

 どうも「自信がなくなったから」というのは方便で、実際は「自分には他にやることができたから」試験を放り投げたらしい。ニムになれなくなるのはとても惜しいが、ミナヤ様(あるいはニムナ様)によって自分は大切なものを教わった。

 そう、晴れ晴れと語ったとのことだ。

 どうしてその場面で悟ったのかがずっと疑問であったのだが、なるほど、ミナヤが密会したことで、【強制矯正進化】とやらによって自らの魔が進化した。

 それによって可能となった不可能を、個々人が抱えていた。

「それでニムとなれる者が壊滅すればよかったですのに」

 久しぶりに言葉を発したと思えば、毒を吐くニムナ。

「身も蓋もねーオチじゃねえっすかそんなの。ないない。どーせ、ジュ=ヤミがニムになれるって、最初からわかってたじゃん。なんのための二十五次試験」

 あのニム試験の最終に関しては、茶番だった、というわけか。

 ここに至るまでに、既にニムとなる素質は確定できると。

 だが、そんなことをするメリットがミナヤのどこにある? ジュは考える。

 聖典の一節を思い出す。【ミナヤ=クロックは己の望む未来を現実化させるために少女の姿となりて力を借りたい者の前に姿を現す】とある。

「才能のない種を大事にしていて、なにが芽生えるのです」

「ニムナぁ、妾はあの子たちが駄目だったなんて微塵も思ってないわよ? ジュ=ヤミとは別に、各方面で活躍してるし。そっちはそっちで重要なのよね。……まあそんなところはさておくとしておいて。本題に入ろうかのう。おおよそ信じてくれたところで、ホレ。この水晶を覗きんさい。妾特性の技だから。魔じゃないところがポイントね」

 ミナヤは背中に手を回し、さりげない動作で傷の一つもついていない手のひら大なサイズの水晶をジュの目の前に差し出した。

 その水晶をジュの脳みそが水晶と認識した刹那、バッと網膜に広がる映像。

 赤に染まった畑の中心にいる、白いドレスを着た金髪の女性。

「――――!」

 ああ、久しぶりにしっかりと思い出した。

 忘れるはずもないが、記憶というものは脚色される。

 今見たものは、ジュの体験そのもの。

「思い出したでしょ昔のこと。あんたは記憶力がないからさー。あ、ちなみにニヅ畑を燃やしつくしたのは十五歳の妾ね。白い鎧着てたっしょ。あんたは珍しいことに、十歳、十五歳、二十歳、三体の妾を見たことがあるのよ。貴重だわさね」

 二十歳のミナヤは毎年、ニムの歓迎会で姿を現す。

 ジュが見たのは、十五歳、十歳、二十歳、そしてまた十歳のミナヤと、計四回。一生のうちにミナヤを拝見できるのは確か、せいぜい一回か二回、といった統計があったか。それも偶然であり、必然ではない。ジュのように、ミナヤから接触することは、まずあり得ない。

「何が目的なのですか」

 それだけ、我が神様は、ジュのなにかを必要としているのだ。

「――シャ=イサは少し誤解してるの。その誤解を解くことができるのは、ジュ=ヤミ。あんただけなのよこれが。戦争の被害を抑えられるかどうかは、あんたの双肩に掛かっている……って言ったら言い過ぎかしら。ま、そういうことを昔にも妾は言ったけど」

「ふん、ミナヤは回りくどい。有体に言えば、十年前にミナヤが伝えたことを達成させるために、貴方が具体的に何をすればいいのかを命令を下すとミナヤは言いたいのです。首を縦か横に振りなさい」

 ジュが選んだのは――、

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